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遊戯王GX ~Unknown・Our Heresy~
第2話 入学式とアカデミアの洗礼
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「ただいま」
そう言って俺は自宅にあがり、リビングの扉を開けた。
試験会場で十代のデュエルを見終わった俺と雪鷹は、そのまま試験会場を後にして、そのまま帰宅する事にした。
十代のデュエルには結局集中して見れなかった。
あのシンクロを使った女の子の事でデュエルどころじゃなかったからな。
「あ! 兄さんお帰り〜♪」
リビングに入ると俺に飛びつく様に抱きついて来たのは、この世界での俺の妹「剣崎(ケンザキ) 夢姫(ユメ)」だ。
「嗚呼、ただいま」
俺は抱きついて来た夢姫の頭を優しく撫でてやった。
そうすると嬉しそうに頬を赤らめ笑った。
「あら、直君。 お帰り」
そんな事をしていると、台所からこの世界での俺の姉「剣崎(ケンザキ) 音姫(オトメ)」が姿を現した。
「嗚呼、ただいま姉さん」
「試験どうだった?」
俺に未だ抱きついている夢姫が訊ねてきた。
「実技は勝った。 後は通知が届くのを待つだけだ」
「そっか〜! おめでとう♪」
そういってさっきより強く俺に抱きつく夢姫。
それを見て姉さんが不思議と面白く無さそうな顔をしているが何故だろう?
そんな事より、あのシンクロを使った子・・・・・・。
雪鷹も思ってるだろうけど、彼女も俺たちと同じ“転生者”だろう。
そう考えると、自然に俺の頭の中に観世音と名乗る女の顔が思い浮かんできた。
俺は手に力を込め握り拳を作った。
アイツは俺たち以外にも、関係ない人間を娯楽道具にしている。
俺の中で怒りがふつふつと込みあがってくる。
「兄さん?」
そんな事を考えていると、夢姫が心配そうな面持ちで俺の事を見上げていた。
つい感情を表に出してしまったようだ。
姉さんの方に視線を向けると、姉さんも夢姫同様に心配そうな眼差しで俺の事を見ていた。
俺は家族を心配させてしまったと自分自身を叱責した。
「何でもない。 今日は疲れたから、早くに寝るよ」
「わかったわ。 ゆっくり休んでね」
「ありがとう。 お休み、姉さん、夢姫」
「「お休み」」
そう言って俺はリビングを出て、自室に向かった。
自室に入ると、俺は上着をベッドに投げ捨てるようにして服を着替えた。
入浴を終えた俺は、既にフラフラになってしまっている身体を何とか引きずり、ベッドに入った。
ベッドに入るなり、俺の意識は直ぐに闇の中に沈んで行った。
翌日、デュエルアカデミアから合格通知が俺と雪鷹の家に届いた。
side out
side 雪鷹
ウミネコの鳴き声が聞こえる。
潮風が漂い、波の音が鳴き声の合間にさざめく。
海を切り裂くように進んでいく船
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