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遊戯王GX ~Unknown・Our Heresy~
第1話 異世界から来た決闘者(デュエリスト)
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体誰なんだよ・・・・」
少年は項垂れ、誰に言うでもなくそう呟いた。
そんな時、再び会場にアナウンスが流れ始めた。
「受験番号2番の生徒の試験を始めます。受験番号2番の生徒は2番のデュエルフィールドに上がって来てください」
アナウンスで述べられた番号を聞き、少年は座っていた椅子から立ち上がった。
どうやら少年が受験番号2番の様だ。
「まぁ、いずれは分かる事だ。今はこの世界を満喫すればいいか」
立ち上がった少年は自分にそう言い聞かせ、ゆっくりとした足取りで2番のデュエルフィールドに向かって行った。
少年がフィールドに到着すると、フィールドには既に少年の試験の相手をする試験官が腕を組んで佇んでいた。
黒髪をリーゼントのように生やし、サングラスに顎髭を生やした、いかにも怪しそうな容姿をしている男性だと少年は思った。
「君が受験番号2番だね? 君の実力、見せてもらおうか!」
そう言って試験官の男性は左腕に着けているデュエルディスクを構えた。
見た目とは裏腹にとても明るく熱血気質な性格に少年はギャップを感じた。
試験官がデュエルディスうを構えたのに続き、少年も左腕に着けていたデュエルディスクに試験で使う予定だったデッキをセットし、構えた。
準備が整ったところで、少年は試験官に自己紹介をした。
「受験番号2番。
相原 雪鷹
(
アイハラ ユキタカ
)
です。よろしくお願いします」
物静かな口調でそう言い、少年、雪鷹は頭を下げて挨拶をした。
その姿に試験官笑みを浮かべ、雪鷹の礼儀の良さを褒めた。
「うん! 礼儀が正しい! だが、デュエルの手を抜く気はないぞ!」
不敵な笑みを浮かべ試験官はそう言った。
それを見て雪鷹も上等と言いたげに笑みを浮かべた。
「行きます」
雪鷹がそう言うのと同時に2人はデュエルディスクを展開した。
ディスクのターンランプが紅く点灯し、起動音を鳴らしディスクは展開する。
両者のディスクが展開すると、2人は同時に叫ぶようにこう言った。
「「デュエル!!」」
side out
side 直哉
俺の名前は
剣崎 直哉
(
ケンザキ ナオヤ
)
。
糞女によって強制的にこの世界に転生させられた元普通の高校3年男子だ。
元と言うのは、俺が現在高校1年になろうとしているからだ。
原因はあの糞女の説明不足にあった。
あの糞女は転生と言っていたが、実質は憑依だった。
この世界には俺と雪鷹と全く同姓同名で同じ容姿の人物が存在して、俺たちはその人物に憑依する形でこの世界に転生する事になった。
そんな事を考えながらフィールドに向かっていると、アナウンスから雪鷹の受験番号が聞こえてき
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