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遊戯王GX ~Unknown・Our Heresy~
第1話 異世界から来た決闘者(デュエリスト)
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・ガジェット:このカードが相手ライフに戦闘ダメージを与えた時、
相手ライフに400ポイントダメージを与える。
●イエロー・ガジェット:このカードが戦闘で相手モンスターを破壊した場合、
相手ライフに600ポイントダメージを与える。
「まだ終わらないノ〜ネ! 破壊された《黄金の邪神像》の効果発動! セットされていたこのカードが破壊された時、私の場に邪神トークンを召喚するノ〜ネ! 破壊された邪神像は2枚。よって2体の邪神トークンを召喚するノ〜ネ!」
クロノスのフィールドに黒い霧が漂い、その霧の中から2体の黄金の体をした邪神を模した像が現れた。
『シャァァァ!!』
紅く鋭い瞳で俺を睨みつけ、蛇のように喉を鳴らし威嚇してくる。
この展開、やっぱり・・・・・・。
「2体の邪神トークンを生贄に、出でよ! 古代の機械巨人!」
光に包まれ2体の邪神トークンが消えると、再び大地が轟いた。
そして、轟音と共に大地を突き破り、フィールドに再び古代の機械巨人が姿を現した。
その鬼灯の瞳が、再び俺を射抜く。
「通常な〜ラ、ここでバトルフェイズに移行するのです〜ガ、和睦の使者の効果によりアナタのモンスターは破壊されず戦闘ダメージも0になるので、私はこれでターンエンドなノ〜ネ」
クロノス LP2700
手札 1枚
フィールド
モンスター 《古代の機械巨竜》《古代の機械巨人》
魔法・罠 なし
「アイツ、今度こそ終わったな」
「クロノス教諭を本気にさせた所は凄かったけど、これは打破できないだろうな」
クロノスのフィールドに存在する巨人と巨竜を見て、周りの生徒たちは今度こそ俺が敗北すると言葉を零していた。
確かに、本当の所俺は少し嘗めていた。
アニメで見るクロノスや原作キャラたちは、現実に比べてプレイングが甘すぎる。
そしてデッキの構築が穴だらけだ。
そう思っていたから、俺たちが戦うべきイレギュラー以外は、楽勝だと高を括っていた。
しかし、今の現実は違う。
目の前にいるクロノスは実技最高責任の肩書に相応しい実力を持っている。
そしてそれを今俺に見せつけてくれた。
ならば、俺もそれに応えなくては決闘者ではない!
「行きます! 俺のターン! ドロー!!」
「ん?(声に覇気が感じられるノ〜ネ。この絶望的な状況でまだ勝てる見込みがあると言うノ〜ネ?)」
クロノスが何やら首を傾げている。
恐らく俺が今の現状で諦めていないのが不思議なのだと思う。
そんな事を想いながら引いたカードを確認すると、俺は目を見開いた。
そして思った。
案外俺もチートドローだな、と。
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