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遊戯王GX ~Unknown・Our Heresy~
第1話 異世界から来た決闘者(デュエリスト)
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そして、凛とした声が空間内に響き渡った。

「よう、塵屑共」

女は嘲笑いながら、2人を見下すようにそう言った。

初対面でありながら何て言われ様だろう。

普通なら食ってかかるところだが、今の2人にそんな気は一切起らなかった。

理由は当人たちにも不明だが、目の前で嘲笑っているこの女からは、言葉では言い表せない程の威圧感が感じられた。

そして2人の本能が叫んだのだ、大人しくしていろと。

無言でいる2人の警戒しきった姿を余所に女は言葉を続けた。

「お前らには今からある世界に転生してもらう」

「「ハァ?」」

やっと声を出せた2人の第一声がこれだった。

転生? 死者の魂が別の存在へと生まれ変わる事か?

それとも、アニメや漫画等で良く描かれるあれの事か?

2人の脳裏に疑問や質問が噴水のように溢れだしてきた。

それを言葉にしようとした時、それを女に遮られてしまった。

「異論は認めない。転生する世界は、お前たちが好きな“遊戯王GX”の世界だ」

女の言葉に2人は互いに顔を見合わせた。

日常で2人がやっていたカードゲーム。遊戯王のアニメ世界。

2人が一度は夢見た事だった。

当初、2人は目の前で不敵な笑みを浮かべる女を警戒していたが、案外彼女はいい人なのではないだろうか?

人と言っていいのかどうかは分からないが、2人はそう思った。

遊戯王GXの世界。

その世界への転生は、2人がネットで閲覧していた漫画やアニメの二次創作の中にあった小説だった。

神、悪魔、閻魔等の人知を超越した存在の力によってその世界へと転生して、その世界で自分の好きなように暴れるといった在り来たりなストーリーを見ては、2人は常に思っていた。

自分ならこう行動する。

自分ならこうする。

そういった叶わない夢物語に花を咲かせ、いつも2人は笑っていた。

今回、それが叶うと2人の心は大きく躍動していた。

しかし、そんな2人の淡い期待を、女は無情に握りつぶした。

「残念だが、そんな都合のいい話があるわけがないだろう?」

その言葉に、先程まで躍動していた2人の心が電池が切れたようにピタリと止まった。

女はニヤニヤと嘲笑いを続けながら2人の周りをぐるぐると廻り出した。

「あれあれ? 何を期待してのかな? まさか、自分たちが俺のミスの尻拭いの為に転生させられて、そのお詫びにどんな願いも3つまで叶えてくれて、転生世界で自由気ままな第2の人生を送れるとでも思っていたのかな? だとしたらこれは傑作だ! 笑いが止まらねぇ!」

そう言って女は女とは思えないような男口調で腹を抱えて笑い転げた。

笑い転げる女に苛立ちが募りながらも、2人は
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