第26話 図書館島事件
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地図を広げているらしいので、サーチャーでそれを見てもらい、千雨にナビをしてもらう。
バリアジャケットを身に付け、「纏」で身体能力を強化し、「隠」でオーラと共に気配を隠し、ナビに従いとっとと潜る。
少し時間はかかったが、いかにもな部屋に着くと、真ん中で崩れ、穴が開いている。穴の下から人の声が聞こえてくるのが、多分ネギ達だろう。特に悲壮な感じはしないので、怪我とかもないんだろうなぁ。なんか心配して慌ててきたのがバカみたいでテンションがだだ下がりだ。
穴の下は何らかの結界が張ってあるようなので、ここからでも木乃香には念話が伝わらない。千雨にもそのことを伝え、リニスと2人、ミッド式の「飛行」「気配遮断」「光学迷彩」の魔法を使い、結界で相手に伝わらないよう慎重に降りて行く。
中では、元気いっぱい食糧探しやらなんやらで、遭難ライフを楽しんでいた………。
木乃香に「(帰ったら折檻な)」「(帰ったら折檻です)」とリニスと2人念話を繋ぎ、慌てて事情を説明する木乃香を放置して、部屋に帰る。
上の階で「英単語ツイスター」をやっていたのは明らかに学園長なので、放置しても大丈夫だと確信できたからだ。
念話で千雨に連絡をとったら、警察沙汰になったと大騒ぎだ。どうも、新田先生が連絡の取れない学園長にしびれを切らし、「責任は私がとる」と言って警察に連絡したらしい。
夜も明けており、図書館島自体警察に封鎖され目立つことこの上なく、野次馬もちらほらいる。
今のところ、テレビ局などのマスコミは来てないようだけど本当に大騒ぎになりそうだ。
魔法使い用の専門番号を聞いているので、学園長に連絡しようかと思ったが、目に隈を作り、必死にどうにかしようとしている新田先生を影から見てその気も失せた。
分身を消し、素知らぬ風に電話で新田先生に経過を聞き、期末試験前の最後の授業のある土曜日、普段より気持ち早い時間に学園へ行く。
試験前で忙しいはずなのにも関わらず、ほとんどの先生が既に来ており、職員室のそこかしこで話題になっている。時折見知らぬ先生を見かけるが、高等部や大学部といった別の学部の先生達も一部集まっているようだ。
どうやら朝になってようやく学園長と新田先生の間で連絡を取れ、学園長と魔法先生の一部が事態の収拾に走り回っているらしい。
で、まあ、当然ネギのことも噂になるわけで、皆さん呆れてものも言えん感じだ。
あとは図書館島や図書館島探検部。潜った生徒達の処分や学年末試験のこと。とんちんかんなことに新田先生の対応もやり玉に挙げてる空気の読めない先生もいる。皆にジト目で見られているが。
一応、学園長に呼び出され、「なんで最初に連絡せんのじ
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