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俺が魔王の息子ってマジですか!?
10話 人間界へ脱走します。
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つまりこのまま行き先を『人間界』にすると………………。



やばい!もしかしたら、海の中や土の中もしくは空中に放り出される
可能性が!!
焦った、俺は転送玉を止めようとするが、もう遅い。
転送はすでに始まっており、俺の体の半分を飲み込んでいた。


ヘルプ!ヘルプミーーーー!!!

イザベラ!ヨルダ!サテュラ!ヒルダ!紅!

たーすーけーてー!!!

こうして俺は、人間界に旅立ちました。





ーヒルダ視点ー

昨日、ようやく全ての仕事が終了した。
当分は大丈夫だろう。
さっそく、紅蓮様のお世話でも……。

「おお、ヒルダさん。ここにいましたか、少しよろしいですか?」

「何だ?」

せっかく、紅蓮様の所へ行こうとしていたのに、大魔王様の
側近の者に呼び止められた。
用事なら手早く済ませて欲しい。
そう、思いながら側近の者を見る。

「大魔王様がお呼びです」


「大魔王様が?」

どうやら、大魔王様が私を呼んでいるようだ。
正直とても珍しいと思う。
あの方は、いつも紅蓮様を呼んでおられたのに。

「わかった。すぐに行こう」


側近の者に行く事を伝え、大魔王様の部屋に向かった。
大魔王様の部屋には沢山のローブを被った家臣たちが
すでに集まっていた。
何かあったのだろうか?
そんな事を考えながら、家臣たちの後ろに待機する。

「あ、わし。明日から人間滅ぼす。なんかさー、
あいつらさー、ウザくない?増えすぎって感じでさ。
全部消し飛んだほうがスカッとするよねー?」

「ですが大魔王様。明日は冥竜王様の結婚式が……。」

「マジで?じゃあ、明後日、明後日滅ぼす」

「明後日もご予定が……」

どうやら、大魔王様の思いつきで人間が滅ぼされるらしい。
まあ、私には関係ないな。

「じゃあ、アレだ。この間生まれたわしの息子。あいつにやらせよう!


ヒルダ」


「はい」

「お前、人間界に息子連れて行って。んで、適当な人間に育てさせながら滅ぼせ!なっ!」

「ちょっと、待ってください、大魔王様!」

「なに?」

大抵の命令なら従えれるが、この命令だけは無理だ。
何故なら私は、紅蓮様の侍女悪魔だ。
ベルゼ様に仕えるなんて、出来ない。
私は、大きな声で大魔王様に主張した。

「あー、ひょっとして。聞いてない?」

「な、何をですか?」


「紅蓮の奴にしばらく遊んでいてもいいよ、って言ってあるから、
どこかに遊びに行ってるんだよ。まあ、魔力も感じないし、
たぶんもういないんじゃね?大臣、紅蓮の奴どこにいるかわかる?」


「ちょっと、お待ちください」


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