魔法先生ネギま!
0329話
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時に瞬動でフェイトの懐へと潜りこむ。
「分からないかな、僕には……」
「直撃」
フェイトの言葉を最後まで言わせずに、精神コマンドの直撃を使用。黒い炎を纏った腕でフェイトの喉を鷲掴み、そのまま……毟り取るっ!
「ぐっ!」
「……何?」
グシャッ、という生々しい音が周囲に響き渡るが、その手に違和感がある。なんと言うか、生身の人間というよりは作り物のような……
「ヒュー、ヒュー……ん、んん。これでよし」
そして喉の筋肉を毟り取られたというのに、特に違和感無く言葉を発するフェイト。
「……お前、人じゃないな?」
「さて、それがそんなに大事な事なのかな? そもそもそれを言うなら君だって既に人の枠から外れているだろうに」
「一応俺は人間のつもりなんだがな」
「君が人間? ……まぁ、ジョークは置いておくとして次の舞台を始めようか。君には色々と隠し球があるようだしね」
フェイトの話を聞きながら右手を振るい、手に付着していたフェイトの喉の肉を湖へと投げ捨てる。同時に脳裏に空間倉庫のリストを表示してサブマシンガンを選択。
「そうかいっ!」
その言葉と同時に、銃口をフェイトの方へと向けてトリガーを引く。
湖面へと響き渡る銃声を聞きながら、ジリジリとフェイトとの距離を詰めていく。
あくまでもこのサブマシンガンは牽制と目眩まし以外の意味が無いのは分かりきっているが、それでも撃たれる以上は常に魔法障壁を展開しないといけないだろう。
「愛、直撃」
精神コマンドの愛と直撃を使用し、サブマシンガンを空間倉庫へと収納。愛の中の加速の効果と瞬動を同時使用してフェイトへと突っ込みながらスライムの触手数十本を四方八方へと伸ばして同時に魔法障壁へと突き刺す!
魔法障壁が展開していたようだが、直撃の効果によって無効化され、フェイトの身体中へと触手が突き刺さっているのが見えた。だが……
「……何?」
触手が突き刺さった筈のフェイトの身体がドロリ、と水のようになって湖へとこぼれ落ちていったのだ。
これは、どう判断するべきだ? フェイトの身体が水のような物質で出来ていた? あるいは水を使った身代わりのような物か? ……水による転移魔法を使っていた事を考えると、恐らく後者だな。
まだフェイトが生きている。そう判断し、周囲を見回しているとこちらへと向かって来るあやかと神楽坂が見えた。あの大鉈を持った悪魔を無事倒すか還すかしたのだろう。
「アクセル君、ご無事ですか!?」
「ああ。そっちも無事なようで何よりだ」
「それで、あのフェイトとかいうのはどうしたの? ここにいないって事は倒した?」
神楽坂の言葉に首を振る。
「いや、水の分身みたいなのを身代わりにして逃げたらし
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