魔法先生ネギま!
0329話
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い穴に関しても理解不能だし」
「さてな。わざわざ手の内を晒すような真似をする訳がないだろうに。……次、行くぞ」
お互いに向き合いながらタイミングを計る。そして……
『アリアンロッド 来たれ深淵の闇、燃え盛る大剣、闇と影と憎悪と破壊、復讐の大焔。我を焼け、彼を焼け、そはただ焼き尽くす者……奈落の業火! ……固定、掌握! 術式兵装獄炎煉我!』
俺の使える最大の炎の魔法である奈落の業火を、闇の魔法で取り込む!
同時に、俺の中に吸収された黒い炎が身体から吹き出してその身を覆う。
『ヴィシュ・タル・リ・シュタル・ヴァンゲイト おお、地の底に眠る死者の宮殿……冥府の石柱!』
こちらが闇の魔法の準備を整えている間、フェイトも何もしていない訳ではなかった。呪文を唱え終え、魔法が発動すると長さが20m、半径5mはありそうな巨大な石の柱が俺目掛けて落下してきたのだ。その数、3本。
「加速!」
精神コマンドの加速を使い、こちらへと降ってくる巨大な石柱を潜り抜ける。回避方向は前方なので、当然潜り抜けた先にはフェイトがこちらを待ち構えていた。
というよりも、わざと回避方向を誘導した節があるので恐らく向こうの計算通りなのだろう。
「その技法……あぁ、思い出した。闇の福音が編み出した闇の魔法か。ただ、それは出力をアップするようなものだった筈。……まぁ、君程の戦闘技術を持っているのなら十分使えるのかも知れないけどね」
そう言いながら、こちらが近付く前に迎撃しようというのか新たな魔法が発動する。
『千刃黒耀剣』
フェイトの後方に20を超える数の長剣が現れる。そしてフェイトが腕を振り下ろすのと同時に、それらの剣はまるで自分の意志を持っているかのような軌道を描きながら俺へと迫る!
「ちぃっ、スライムッ!」
こちらへと迫る剣を迎撃する為にこちらもスライムの触手を出す。
そこから始まるのは触手と長剣による、周囲の空間全てを使った死の舞踏。スライムの触手が剣を刀身半ばで斬り裂き、あるいは剣が触手の先端を斬り飛ばす。
しかし目の前で行われている触手と剣の戦いは、フェイトの召喚した剣が圧倒的に不利だった。一撃の威力は触手が上。同時に先端を剣に斬られたとしても空間倉庫の中に入っているスライムの質量は既にMS1機や2機程度ではないのだ。質、量共に負けている剣群に勝ち目などある筈も無く……
「そこだっ!」
剣の残りが数本になったその瞬間、少数の触手で剣の相手をしつつ残りの大部分がフェイトへと襲い掛かる。しかし……
「忘れたのかな? 僕にはこれがあると」
フェイトの前に現れた魔法障壁がスライムの触手を弾き返す。だが。
「知ってるよ!」
最後の剣を触手で斬り裂き、同
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