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駄目親父としっかり娘の珍道中
第40話 欲しい物は意地でも手に入れろ!
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 そして、正解が告げられる。
「正解は………×です! おぉっと、何と×の床に丁度10名が集まっています!」
 店長の言う通り、×床の上には丁度店長が言っていた10人が集まっていたのだ。
 其処に集まっていた面々は、【銀時、新八、神楽、なのは、はやて、土方、沖田、ヴィータ、ザフィーラ、シャマル】の10名であった。
「シグナム………」
「………」
 他の騎士達が見る中で、シグナム只一人が○の上に立っていた。そして、顔を真っ赤にして他の騎士達から目を背けていた。
 無論、土方や沖田からも。
「何故だ! 何故○じゃないんだ!」
「当然だろうが! 侍が腹から捌いた鰻を食える訳ねぇだろ!」
 侍は以外と小心者と言うか、語呂合わせを好むと言うか、とにかく常に死と隣り合わせな場面が多いので、そう言った縁起の悪いのは好まない傾向がある。
 特に、鰻を腹から開くのは【切腹】を連想させるので余り好まれてなく、江戸では大抵鰻は腹からではなく背中から開かれるのが通である。
 まぁ、鰻は大体背中から捌いた方が若干簡単なのだが。
「申し訳ありません、主よ。烈火の将たる私がこの様な所で朽ち果てるとは………」
「勉強不足やなぁシグナム。女の子にとって料理は必要事項やでぇ」
「はっ、これが終わったら料理に関して猛勉強致します!」
 醜態を晒してしまった事に責任を感じているシグナム。だが、そんなシグナムを無視しつつ、丁度10人になったのでこれから決勝戦を開始する事となった。
「決勝戦はバトルロワイヤル方式で行います。これからくじで大戦の順番を決めます。決められた選手は壇上に上がって頂き、私が指定するゲームで対戦をして貰います。見事勝ち抜いた勝者にはこの3TSを賞品として差し上げます!」
 高々と3TSを掲げて店長が叫ぶ。回りから大歓声が上がった。
 先ほどの○×クイズは散々だったが、今回は面白そうだ。そんな期待が篭っているのだろう。
 無論、それは銀時達や真選組(近藤を除く)、そしてはやてや守護騎士達(シグナムを除く)も含まれていた。
「よぉし、絶対に優勝して3TSをゲットするぞぉ!」
「負けへんでぇ!」
 昨日の友は今日の敵、そう言わんかの如くなのはとはやてとの間にはとてつもない火花が交差しあっていた。
 互いに負けられない戦いが此処にある。そう言いたそうな感じでもある。
 また、こちらでも壮絶な火花を散らしている者達が居た。
「こりゃ良いや。対戦と称して土方さんを亡き者に出来る口実が出来やしたねぃ」
「上等じゃねぇか、こっちだってこれ以上付け狙われるなぁうんざりだ。あべこべに叩きのめしてやるよ!」
 と、こんな感じで沖田と土方の二人が火花を散らしている。
 と、思ったらこちらでも壮絶な火花が―――
「おぅてめぇら、此処からはお
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