暁 〜小説投稿サイト〜
駄目親父としっかり娘の珍道中
第40話 欲しい物は意地でも手に入れろ!
[5/7]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
まぁ、常識と言えば常識なのだが。
「やれやれ、どんな問題か来るかと思えば大した問題じゃありやせんでしたねぃ」
「まったくだ。こんなもん常識問題じゃねぇか。こんな問題で間違える奴の頭がどうなってんのか見てみたいもんだぜ」
 ×の上に立っている土方と沖田の二人が余裕綽綽と言った表情で呟いていた。
 二人はどうやらこの戦いを何とか切り抜けたのであろう。
「あり? ところで近藤さんは?」
「は? 居ねぇのか?」
 てっきり一緒に居るだろうと思っていた近藤が居ない事に土方も気付いた。
 急いで辺りを見回すと、案外すぐ其処に居た。
「………」
「こ、近藤さん」
 近藤勲は呆然と立ち尽くしていた。その目に生気は宿っておらず、まるでこの世の終わりを目の当たりにしているかの様な目をしていた。
 ○が描かれた床の上で。
「トシ、総梧………俺は一体何処で間違えたんだ?」
 フラリとした足取りで近藤が近づいてきた。まるで何所かの生物災害で誕生したゾンビを思わせる足取りである。かなり気持ち悪かった。
「やっほぉ、三人共正解やったろ?」
 そんな三人に向かいはやてと守護騎士達が歩み寄ってきた。どうやらこの5人は無事に乗り切ったらしい。
「それが、近藤さんが脱落した」
「え? マジでぇ!?」
 土方にそれを聞き、はやては驚愕した。そのままの表情ではやては近藤を見上げる。
「なぁ、はやてちゃん。料理のさしすせそで、俺は何所を間違えたんだ?」
「ゴリ兄ちゃん。さしすせそってのは、【砂糖、塩、酢、醤油、味噌】やで。そば粉やあらへんよ」
「そ、そうだったの!?」
 激しくカルチャーショックを受ける我等が近藤勲。まぁ、どっち道不正解なんだから当然近藤には3TS購入権は与えられないのであり。
「な、なんてこった………折角お妙さんに3TSを買って来てって頼まれたのに。これじゃ、俺はお妙さんとの約束を果たせないじゃねぇか!」
「どうせ貴様のことだから頼まれた、と言うよりは脅迫されたの方が正しいのではないか?」
 無情なシグナムの言い分であった。
「さてさて、まさか第1問で此処まで脱落するとは私も予想外でした。それでは、気を取り直して第2問へと行きます!」
 敗れた者に与える慈悲など不要。そんな事を地で行くかの様に店長は早速第2問へと移行し始めた。
「第2問! 鰻を捌く向きは江戸では腹から開く。○か×か?」
 またしてもゲームとは全く関係ない問題であった。しかも、今回は更に難しい内容であった。
 回りでオタク達が必死に試行錯誤している。
 っと言うか、こいつらに鰻とか分かるのか甚だ疑問ではあるが。
 そして、今回もまた10秒の時間は無情にも過ぎてしまった。
 第1問で総勢の半数が脱落してしまった上に、今回はかなり人数が分かれてしまっていた
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ