第40話 欲しい物は意地でも手に入れろ!
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「上等じゃねぇか。てめぇらこそ職務放棄で務所にぶちこまれろやゴラァ!」
出てきた店長そっちのけで早速バトルをおっぱじめようとしている銀時と土方。このままだとまた乱闘が勃発しかねないので早急になんとかして貰いたい。
「あ〜、騒ぎたいのは山々だが、とにかくルールを説明するので聞いて欲しい。まず第1回戦だが、この第1回戦で此処に居る大勢の客の中から約10名を選出させて貰う事にする」
「た、たったの10人!?」
とんでもない話だった。今此処に居るオタク達だけでも結構な数が居る。それこそ下手したら100人や200人じゃ下らないかも知れない。
そんな大勢の中からたったの10人を搾り出すと言うのだからこれは相当大変な事になった。
恐らく、此処に居るオタク達は皆ゲームに精通した面々だ。そのオタク達を出し抜き、たった10席しかない上位の枠に食い入るのは相当な難易度とも言えた。
「それでは、早速始めます。第1回戦は○×クイズです!」
新八達の心配など露ほども気にする様子を見せず、店長は早速第1回戦を始めだした。まずは定番と言える○×クイズである。
「今から私が問題を読み上げます。その問題が○か×か判断し、足元に用意されている枠に移動して下さい。制限時間内に移動出来なかった者や、不正解者は即脱落となります」
やはり定番っちゃぁ定番であった。まぁ、話の都合上とっとと切り上げてしまいたいと言う作者の思惑が出まくっているがそんな事を一々気にしている暇はなさそうなのでさっさと行ってしまおう。
「それでは、まず第1問!」
ペーパーを片手に店長が問題を言い出し始める。回りのオタク達も固唾を飲み始める。どんな問題が来るのか?
そして、どんなゲームの話題が飛び出すのか?
一同の顔に緊張の色が走った。
「料理の【さ、し、す、せ、そ】の略称は【砂糖、塩、酢、醤油、そば粉】である。○か×か?」
………は?
一同の緊張の顔が一瞬にして崩れた。どんな問題が飛び出すかと思えば全くゲームと関係ない話題であった。
当然、回りに居たオタク達は勿論銀時達や近藤達も唖然としだす。
そんな中、無情にもカウントダウンは始まった。制限時間はたったの10秒である。
その間、オタク達は混乱した思考を必死に立て直しつつ、言われた問題の合否を必死に模索していた。
「はい、其処まで!」
無情、無慈悲。そんな言葉が似合う店長の怒号が響いた。会場では綺麗に半分に観客達が分かれている。
そして、店長が答えを述べ始めた。
「正解は………×です! ○の上に居た人達には残念ながら3TS購入権は与えられません。またの機会にお越し下さい!」
あぁ、世知辛いかなこの世は。
無情極まる問題の為におよそ半分のオタク達が削れ落ちてしまった。
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