第40話 欲しい物は意地でも手に入れろ!
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おい、どうすんだよ。ゲームっつったって俺あんまやった事ねぇぞ」
「僕もあんまりゲームはやりませんね。それに、神楽ちゃんやなのはちゃんは外遊びが主だから当然ゲームを触れる機会は殆ど無いみたいな物だし」
苦い顔をし合う万事屋ご一行。事実万事屋にはゲーム機など一切置いてない。
銀時曰く「あんなのは一銭も役に立たない金食い虫だ!」とか言って買わなかったようだ。まぁ、銀時の場合パチンコとかキャバクラに大金を叩いてしまうのだが。
「ふっふっふ、どうやら勝負有ったようだなぁ、万事屋諸君」
そんなご一行の元へ不適な笑みを浮かべながら近藤が近づいてきた。明らかに勝ち誇った顔をしている。
「んだぁゴリラ?」
「生憎、俺やトシ、そして総梧はそれなりにゲームをプレイしている。クリアしたゲームも数知れずだ。そして、家に住んでいるはやてちゃんもまた、かなりのゲーム通だとの事。俺達がタッグを組んだ以上。貴様等に勝ち目は皆無と言う訳よ。悪いなぁ、3TSは俺達が頂きだぜ」
憎らしそうに大声で近藤は笑い飛ばした。余りの憎らしさに覆わず殴り飛ばそうかと思った新八だったが、止める事にした。
そんなの大人気ないからだ。
「ざけんじゃねぇぞこのクソゴリラがぁぁぁ!」
が、それは新八だけの話だ。銀時、神楽、そしてなのはの三名は恥とか世間体とかそんなの一切気にする事なく憎たらしく笑った近藤に対し無慈悲なジャンピングハイキックを決めた。
それも三人同時な為威力も3倍増しの2割引だ。
諸にそれを食らい、地面に倒れこんだ近藤に対し、今度は三人一斉に全く容赦のないストンピングの嵐が吹き荒んだ。
”生意気言ってんじゃねぇよこの腐れゴリラ! ゲームする暇あったら仕事しやがれこの暇人がぁぁ! それでも警察なの?警察なのあんたら? その髭毟り取ってけつ毛も綺麗に剃りとってやろうかゴラァ! ってか、マジで剃っちまうかその顎鬚? 寧ろ髭よりもその髪の毛バッサリ切って丸坊主にしたらぁ!”
「ちょっ、止めて! お願い、それされたら俺一休さんになっちゃうから! とんちとか出来ないから! だからお願いって、ぐわぁぁ……あふぅ」
哀れ、近藤は散々踏み荒らされた挙句偶々その辺にあったバリカンで綺麗にモヒカンヘアーへと刈り上げられてしまった。
「あ〜らら、こりゃ見事なモヒカンヘアーですねぃ近藤さん」
「てめぇら、近藤さんになんて事しやがるんだ!」
人ごみの中を掻き分けてようやく近藤と合流出来た沖田と土方が目にしたのと言えば、白目にうっすらと涙を浮かべて気を失っているモヒカンヘアーの近藤の姿であった。
不思議と、その顔は何所か笑みを浮かべてるようで浮かべてなかったりする。そんな感じの顔をしていたのであった。
「てめぇら、警官侮辱罪で今すぐ務所にぶち込んだろうかぁ?」
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