暁 〜小説投稿サイト〜
駄目親父としっかり娘の珍道中
第40話 欲しい物は意地でも手に入れろ!
[2/7]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
ク達の前に歩み寄った。
「本日はわざわざ当店までお越し頂き誠に恐縮で御座います。本来でしたら先着100名様に弁天堂最新機種3TSをご提供出来る筈だったのですが、運搬中の事故によりおよそ99台が破損してしまい、お売り出来るのはこのたった1台だけとなってしまいました」
 そう言って、店員が羽織っていた羽織りの奥から取り出したのは、新品ピカピカの3TSだった。
 その輝かしい光沢ボディを目の当たりにしたオタク達の目もまた輝く。
 店内のライトの光を浴びて燦然と輝くシルバーライトのボディカラー。表面に思い切り【3TS】と書かれた贅沢なボディ。そしてコンパクトなサイズ。ect……
 とにかく、現在この店にあるのは今店員が持っている1台だけと言う事になってるらしい。
 だが、店内には無数の客達がそれを求めて押し掛けているのだ。
 当然、誰もがそれを欲しがっているのは明白な事だ。さて、どうすると言うのか?
「其処で、今回は集まって貰ったお客様方達にご満足頂けるように、当店がご用意致しましたゲームで競って貰います」
「ゲームだぁ?」
 店員の言葉に早速異議を唱え出す銀時。彼自身余りゲームはやらない方だ。やるとしたらパチンコ位なもんである。しかも最近負けっぱなし。
 新八も基本やらない方だし、神楽やなのはは外で遊ぶのが好きなアウトドア派である。
 真選組と言えば、聞いた話によれば近藤、土方、沖田の三名はそれなりのゲーマーだと聞こえているし、はやても元居た世界ではそれなりにゲームをしていたと聞く。
 唯一守護騎士達はゲームの経験は皆無と言う点を除けば若干真選組に軍配がある。
「詳しい話は店長がお話してくれます」
 一旦話を区切り、店員は店の奥へと下がり姿を消す。それと入れ替わりに出てきたのは、何所と無くアメリカンか、はたまたアメリカ〜ンな色合いのハット坊とスーツを着こなし、ジェントルマンな髭を生やした中年のオッサンが姿を現す。
 明らかに服と顔がミスマッチなのは言わないで置くのが人としての優しさと言えるのかは各々の判断にお任せする。
「私が当店の店長です。今回は運送中の事故の為にお売り出来る筈だった3TSがたったの1台しかお売りできなくなってしまった事大変申し訳なく思っております。其処で、今回当店は買う事が出来なかった人達もご満足して帰って頂けるよう配慮致しました。それが今回のゲームと言う事になります」
 長々と店長は事情を説明した。要するにゲームが売れない変わりにちょっとした余興をするから許してねぇん♪。と言ってるような物である。
 本来だったら即座に怒りを露にするオタク達なのだが、何せ今回は事故と言う不足の事態だったので怒るに怒れない。
 なので仕方なく店長の話に乗る事となった。
 そして、それは銀時達も同じ事でもあった。
「おい
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ