第39話 ゲームは一日一時間って言うけど、実際守ってる奴って居ないよね?
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言葉では喜びの意思を見せてはいるが、ザフィーラ、それに天使B役のシグナムや天使C役のシャマルは揃って顔面蒼白な顔をしていた。
「ねぇ、これって明らかに犯罪じゃないの?」
「し、仕方あるまい。主がやろうと言ったのだから、我等は主の命に従うのが定めなのだから」
「だが、その為に我等が犯罪を犯しても良いのだろうか?」
どうやら、この三人は一応常識を持っているらしく。今回の演技に一抹の不安を持っていたようだ。
まぁ、今までであれば主の命令であれば何の迷いもなく実行しただろう。だが、今の彼女等は言ってしまえば江戸の法を守る武装警察真選組の一応一員として動いている。
まぁ、一員と言っても臨時隊士としての役柄なのであり、言ってしまえば本隊の中に組み込まれている控えメンバーと言った役柄だ。
まぁ、彼女等が加入してくれたお陰で真選組の隊士達の士気が飛躍的に上昇したと言う事実があるのも明白なのだが。
「おうおう、天下の守護騎士様が横入りたぁ、世も末だねぇ」
後ろから銀時の声がした。その途端三人は一斉に飛び上がり無様に地面に倒れこむ。
「き、ききき、貴様銀時! 何時から後ろに居た!」
「お前等がフランダースの演技している間ずっと」
つまり、一部始終を見られたと言う事になる。
「それにしても、まさかシグナムさん達まで買いに来てたなんて。しかも僕達と同じように横入りする為にあんな手の込んだ芝居を」
「し、仕方あるまい。まさかこんな大通りで刀を振るう訳にはいかんだろう?」
シグナムなりの言い訳をしてみたが、やはりぎこちなさが目立つ。刀を振る事しかしてなかったが為にこう言った類の事は苦手な様子だ。
「ま、どうでも良いや。此処で会ったのも何かの縁だろう。とりあえず俺達に前譲れや」
「ふざけるな。此処は我等が身命を賭して手に入れた位置だ。おいそれと貴様等に明け渡すつもりなどない!」
「猿芝居で手に入れたの間違いだろ? 良いからとっとと前譲れ。俺としちゃとっととガキの玩具を買ってそのままの足でキャバクラ行きてぇんだからよぉ」
忽ちシグナムと銀時で睨み会いが勃発した。どうやらこの二人、相当仲が悪いように思える。
「あり? なのはちゃんも3TS買いに来たん?」
「勿論! そう言うはやてちゃんも」
こちらはこちらで仲が良いのだが、しかしこの二人、会ってまだ間もないと言うのに何故こうも気が合うのだろうか?
甚だ疑問だったりする。
「それにしても、そちらも何だか大変そうですねぇ」
「えぇ、でも真選組の人達には色々とお世話になってるから、生活に関しては不便はしてませんよ」
「それを聞いて安心しましたよ」
こちらでは新八とシャマルで苦労人なりの会話をしていたりする。
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