第39話 ゲームは一日一時間って言うけど、実際守ってる奴って居ないよね?
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じゃ回りに居るてめぇら。さっさとマッチ買えやゴラァ!」
「はいは〜い、一人最低10箱まで購入して貰いますよぉ〜」
「マッチ一箱4千円アルよぉ〜」
ぼったくりであった。一箱4千円。それを10箱買えと言う事は、即ち一人必ず4万円は損失すると言う事になる。
しかも、そのマッチの全てがスナックやキャバクラで貰えるような100円位しかしない程度のマッチでしかない。
「あ、でもお父さん。さっきの中に20箱買ってくれる人とか全財産で買ってくれる人とか居たよ」
「マジでか? おぉおぉ、豪儀なオタクも居たもんだぜ。そんじゃそのオタクにはお望みどおり全財産ブッ込んで貰うとすっかぁ」
オタク達の目元が真っ暗になっていた。そして、勿論キャスターや報道関連の人たちも皆、目元を真っ暗にしてその光景を見ていた。
目の前でカメラに収められている光景。それはオタク達に無理やりマッチを買わせて、法外な金額をぼったくる極悪一家の光景であった。
その際、オタク達は誰もが心の中でこう叫んでいたと言う。
”ぼ、ぼられた……”と。
***
遥か後方で真っ白になり倒れているオタク達。しかしそんなオタク達など俄然無視して銀時達は列に入り込んでいた。
「いやぁ、大儲けしましたねぇ」
「だから俺の言った通りだろ? オタクってのはガキや幼女が大好きなんだよ。其処へ付け込みゃたちどころに大儲けよ」
札束を数えながら銀時が自慢げに答える。どうやら今回の詐欺を考えたのは銀時のようだ。相変わらずえげつない事を思いつく父親である。
「キャッホォイ! これで酢昆布買い捲れるネェ! 毎日鮭茶漬け食えるアルゥ!」
「うんうん、それにこれで3TSも買えるしねぇ」
実行犯であるなのはも今回の詐欺に一切悪びれる様子もなくとても嬉しそうだ。
すっかり逞しく成長したようで微笑ましい光景と言える。
「でも、この調子だとそう簡単に手に入れられそうにないですねぇ」
「おいおい、折角大金稼いだってのにこれじゃ時間の無駄じゃねぇのか? これならさっさとキャバクラとか行った方が時間を有意義に使えるんじゃねぇの?」
「え〜〜、私あれずっと前から予約してたんだよぉ! 絶対に買うまで動かないからねぇ」
どうやらなのはが3TSを欲しいが為に並んでいたらしい。だが、銀時は余りゲームに興味はないらしく、折角大金稼いだのだから、その大金を手にギャンブルをするとかキャバクラで豪遊したい。と言う欲求があったようだ。
「面倒臭ぇなぁ。今度はどうやって前に食い込むかなぁ?」
「マッチ売りの少女はもうやっちゃいましたからねぇ。それじゃ今度はフランダースの犬とかどうですか?」
新八自身もすっかり頭脳犯に成り果ててい
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