暁 〜小説投稿サイト〜
駄目親父としっかり娘の珍道中
第2部
江戸日常編
第36話 新キャラと新展開は突然起こる
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っぱり訳分かんないアル。お前等何者アルか?」
「我等は騎士。主を守護する騎士。守護騎士、ヴォルケンリッターと覚えて下さい」

 最後尾に居た男性がそう述べる。今度は騎士と来ましたか。益々訳が分からなくなり出して来た。
 しかも、返答の内容を聞く限りかなり痛々しいのは否めない。もしかして、こいつらそう言った類の趣味をお持ちの輩なのか?

(全員、集合!)

 一旦四人から離れると、銀時が手招きでそう告げる。それを見た新八と神楽は勿論、はやてやなのはも同様に集まる。
 集まった一同はその場で円陣を組むようにして相談を行う事となった。

(一体何なんですかあの人たち。急に出て来たと思ったら今度は僕達の事を主って言ってますよ?)
(大方あれだろう。下僕プレイって奴? 縛られたいお年頃なんだよ。ドMの集団なんだよ)

 先ほどの痛い会話の内容から想像するに、どうやらあの四人は新手のマゾヒストと思われてしまったようだ。
 まぁ、銀魂の世界であんな事を言えばそう想像されてもおかしくないのだが。
 
(マジでかぁ? あんな綺麗な顔しちょるのにそんな趣味持っとるなんて。想像出来へんなぁ)
(見てくれに騙されたら駄目アルよ。最近の若い連中は天使の顔して心で爪を研いでる物アルよ。心の内ではきっと舌なめずりして獲物を探し回ってる筈アル)
(怖いわ〜、マジで怖いわ〜)

 更に誤解の波紋が広がりだしていく。最早、あの四人を騎士と見る者はその輪の中には誰一人として居なかった。只の変態集団。そう思われてしまっているのだから救いがない。

(それでお父さん、どうするの?)
(とりあえず俺が様子を見て来る。お前等は此処から動くな)

 会話を一旦打ち切り、銀時が四人の前へと歩み寄る。四人は未だに微動だにしなかった。
 放置プレイを堪能しているのか? それとも単に鈍感なだけなのか?
 そう思えてしまえる光景でもあったが、何はともあれこいつらが自分達にとって害のない存在かどうか確かめる必要があった。

「あ〜、全員顔を上げて欲しい」

 軽く咳払いを交えつつ、銀時が命令を発する。それに呼応して四人が顔を上げる。

「俺をご主人様と呼称するのは勝手だ。だがこれだけは言っておく。俺はかなり縛るぞ! その辺のSMパブとは比べ物にならない位雁字搦めに縛っていくから覚悟しておけ! ○○○縛りとか○○○○○プレイとか○○○○とか××××××とか平気な顔してやりまくっていくから、その覚悟があるなら俺についてくる事を許可し―――」

 言葉は其処で打ち切られた。何故なら、話している最中の銀時の顔面に向かいその跪いていた四人が一斉に跳び蹴りを放ったのだから。

「誰だ貴様はあああああああ!」

 こんな感じの雄叫びと共に。



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