第2部
江戸日常編
第36話 新キャラと新展開は突然起こる
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を軽く擦り視界を回復させようとする。
何とか見える範囲にまで視界が回復し、現状を確認を行った。
此処は江戸なのか? 何か周囲に変化が現れたのか? それらの確認をし、現状を理解する必要があった。
見れば、その回りは相変わらず源外の工房内だった。外を見ても特に変わった様子は見られない。
一安心であった。
「良かった。どうやら何所も変わった様子はないみたいですよ」
「やれやれ、一事はどうなる事かと本気でビビッチまったぜ」
安心したのか、普段どおりの銀時に戻る。
「ねぇ銀ちゃん」
「どうした、神楽」
「さっきまでこんな子居たっけ?」
神楽が何かを突きながら尋ねる。其処に居たのは一人の少女だった。
茶色のボブカットヘアーをしたなのはと同じ位の年頃の少女が倒れていたのだ。
「あり? 確かにこんなガキさっきまで居なかったなぁ」
「いや、居る訳ないじゃないですか。さっき此処に居たのって僕達万事屋メンバーと源外さんだけですよ」
新八の言う通りだった。さっきまで此処で万事屋の四人が掃除を行い、それを源外が見ている。そんな感じの図式だった筈だ。そして、光が消えると突然床に見知らぬ少女が転がっている。
一体何がどうなっているのだろうか?
「うわぁ、ビックリした。一体何だったんだろう」
「うるせぇよ。元凶が他人行儀に喋んな!」
確かに、原因はなのはである。其処は流石の銀時でも怒りたくなってしまうようだ。
「だって仕方ないじゃない。ボタンなんてどれも同じで分からないんだから」
「携帯電話が使えない老人かてめぇは! 今すぐタイムマシン使って2,30年前位に行って来い! そんで其処で天寿を全うして来い!」
「やだよ、だって2,30年前には不思議魔女っ子とと子ちゃんやってないもん」
すっかり元の万事屋に逆戻りしてしまっていた。くだらない言い争いをしているこの親子。これで仲が良いと言っても恐らく誰も信用しないだろう。
深く溜息を吐きながら新八は転移装置を見る。
「……え?」
ふと、新八は目を見張った。本来空である筈の転移装置の中に誰かが居るのだ。
現状で確認出来るのは四人。その四人が狭い転移装置の中で山積みになって倒れているのが目撃できた。
「おい、あいつら……さっき居たか?」
「いえ、断言できます。あんな人たち居ませんでしたって」
新八も銀時も断言できた。明らかにさっきの装置の誤作動により何かが変わったのだ―――と。
「う〜ん……はっ!」
そうこうしていると、床で寝ていた筈の少女が目を覚ます。そして、目の前の変化にいの一番に驚きだすのであった。
「あ、気がついたみたいだね」
「え? えぇ!? 此処何所? そしてあんたら誰?」
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