暁 〜小説投稿サイト〜
駄目親父としっかり娘の珍道中
第2部
江戸日常編
第36話 新キャラと新展開は突然起こる
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ちゃん、私お腹減ったアル。そろそろ飯にするヨロシ」
「其処に置いてある袋の中に握り飯があるから勝手に食ってろ。但し全部食うなよ。俺等の分も残しておけよ」

 そう言いつつ、再び銀時は掃除に取り掛かった。文句を言いつつも娘の頼みを聞く。何気に銀時も良いパパさんをやってるようだ。

「よし、後はあの転移装置の掃除だけだね」

 自分の回りを一通り掃除し終えたなのはは、玄関口の玄関でもある転移装置の掃除に取り掛かった。
 流石に30話近くもほったらかしにしてたせいかかなり埃を被ってしまっている。
 このままにしてては流石に衛生上良くないし見栄えも悪い。玄関なのだから其処は綺麗にしなければならない。
 そう思い、早速一人掃除を執り行った。
 まずは装置の内周を布なので綺麗にふき取っていく。
 それから装置の外側の埃取り。それが終わった後に外側を布で綺麗に拭き取って終了である。

「おいチビ娘。分かってると思うが変なボタン押すなよ。それはまだ応急修理しかしてねぇから下手に起動すると何が起こるか分かったもんじゃねぇからよぉ」
「は〜い」

 前回の一件以来この装置を頻繁に使うと言うので源外は面倒臭がりながらもメンテナンスを行っていた。だが、思うようにメンテナンスは進行していない。
 何せこの装置を作ったのがかなり昔な上に結構希少なパーツを多々使う為に思うように部品が揃わないケースが多いのだ。
 その為、似ているパーツを用いて騙し騙しで使用する分には何ら問題はないのだがそれだといざと言う時にトラブルが生じてしまう。
 それを失くす為に源外も努力はしているのだが、それだけではどうにも埋まりそうになく、こうしてメンテナンスの進行が遅れてしまっているのである。

「よし、内周は拭き終ったから、後は外側の埃取りだね」

 装置の中から出てきたなのはははたきを手に周辺の埃を取り払う作業に移った。やはり30話近くも放っておいた為に結構埃が溜まっている。少し叩いただけでモワッと埃が立ち込めたのだ。
 因みに、30話って時間に換算してどれ位なの? と言う疑問は無しにして貰いたい。私自身も分からないので。
 
「うわ、このボタンのところ手垢で汚い。此処から掃除しよっと」

 見れば、装置の外側から操作するコンソールなのだが、其処が手垢でベタベタに汚れていた。これもまた見られると結構気不味い。
 折角遠方から来てくれた友人に嫌な印象を与えない為にも汚れと言う汚れは一層しなければならないのである。
 しかし、コンソールと言うからにはあちこちに意味不明なボタンが並べられている。
 その手の知識に精通した人間ならばどれがどのボタンか瞬時に理解出来るのだが、生憎その手の事に精通していないなのはがそれを理解出来る筈もなかった。

「あ
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