暁 〜小説投稿サイト〜
英雄伝説 零の軌跡 壁に挑む者たち
20話
[1/4]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
手配魔獣退治で荒らしてしまったジオフロントの片付けは意外にも連絡一本で終わってしまった。
施設管理課や施設清掃課が掃除ロボを派遣しているので、掃除をしなくても良いということが確認出来たからだ。
二度ほど出入りしたジオフロントが工事中とはいえ魔獣がいるのに意外と清潔に保たれていると思っていたが、そういう理由があったのだ。
エプスタイン財団製の試作品から何から広大なジオフロント清掃に必要なので大量納入していたことがわかり、エリィは巨大な施設には相応の施設管理費用が掛かり、拡張を続けるジオフロントは際限なく費用が拡大していく事実を認識して溜め息をついた。
それでもジオフロントの工事を継続するためにも邪魔な大型魔獣を退治してくれたことを担当者が一言感謝してくれたことは支援課を喜ばせ達成感を与えてくれた。
任務も終了したので支援課はとりあえず吹き飛んできた廃材やらを片付けてからジオフロントを出ることに。

「ランディさんの最後の技、あの火の闘気を叩き込むところなんか凄かったです」

雑談交じりに地上に向かう通路を歩いていたのだが、ティオがランディを褒めていた話題で、闘気の話が出てきた。
エリィは聞きなれない言葉に質問した。

「一口に言うのは難しいです。私は闘気って言いましたけど、生き物には力とかエネルギーとかそういう言葉でしか言い表せないものがあるんです。それをランディさんは上手く扱えるのですけど、えっと」

「戦術導力器で例えたほうが簡単じゃねえか?」

ランディのアドバイスに頷くと導力器を取り出した。

「本当はちょっと違うんですけど、属性の力がエネルギーだと理解するとわかりやすいです。私の限定属性は水になってます」

差し出されたみぃしぃのストラップのついた導力器は青いクオーツが光っておりそこには水属性しか嵌め込めない仕様になっている。

「これは解除することも出来ますけど、個人的には凄く合っているんです。それは人それぞれに七耀石のような属性があって自分の属性を入れておくと動かしやすい、使いやすいという事情です。アーツが使えるのもその体内エネルギーを使って駆動させてるからなんです。導力器にクオーツを嵌めると体が軽くなったり丈夫になったりを感じませんか?それは体内の属性エネルギーがクオーツで強化されてるからなんです」

エリィが感心の声を上げる。導力器などの科学技術については一通り習ったつもりだったが、戦術導力器の講習でも習ったが、使い方や身体能力強化の話程度で属性エネルギーを使うから限定属性クオーツがある、得手不得手まで初めて知ったことで感心しきりだった。

「俺は火の属性が強いから闘気の色も赤いし火が出るわけよ。まあ導力と合わせないと本当に火が出るわけじゃないがな。それを上手く出せるように修行したからああい
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ