VS楯無
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ISの戦闘はシールドエネルギーが0になった方が負けとなる。
相手から攻撃をくらえばシールドエネルギーは確実に減少する、しかし武器で受け止めることができればそれを最小限にとどめられるが響の場合はそれがない。おそらく攻撃をもろに受ければ即終了となるだろう。
真耶はそれを心配で響に声をかけたのだ。しかし対する響は静かに笑うと真耶に告げた。
「ようは会長の攻撃を全弾よければいいわけっすよね?だったら楽勝」
「貴様がそれでいいなら私達はこれ以上口出しはしないが……無理はするなよ」
その言葉に響は鳩が豆鉄砲を食らったような顔をした。そしてすぐに吹き出し笑い始めた。
響の様子に千冬が怪訝そうな顔をするが響は笑い終えると千冬に告げた。
「いやースイマセン。まさか織斑先生の口からそんな言葉が聞けるなんて思ってもいなかったんで……。ついつい笑っちまいました」
「ふん……。私とて鬼ではない、育てたもののことぐらいあんずることもあるさ」
すこし不満そうに眉をひそめる千冬だがその声にはどこか優しさも含まれていた。
「じゃあがんばってきますかね。――――鳴雨響、打鉄いくぜ!」
ゲートの開放と共に響はカタパルトから飛び出した。
アリーナに着地すると既に楯無は自分のISを展開した状態で待っていた。楯無のISは水色を基調としており一言で言うならとても美しい様だった。
「待ってたよー響ちゃん。……それじゃあはじめようか」
声のトーンこそいつもと変わらないものの楯無はつめてく言い放つ、響はそれに臆することもなく身構える。
「ああ。さっさと初めてさっさと終わりにしようぜ会長さんよ」
「フフッ。そうだね。じゃあはじめるよ!」
その声と共に開始を告げるアラームが鳴り響いた。
しかしその瞬間だった。
楯無が思いっきり後ろに吹き飛んだのだ。
「うそ……」
楯無は驚愕の声を上げる何せ自分が吹っ飛ぶことなど想像していなかったのだから。
響はそれに追い討ちをかけようとはせず開始位置から動かずにいた。
「ボケッとしてるからそういうことになんだよ。ホレ次行くぞ」
響は体勢を低くし一気に楯無との距離をつめる。
それに気付いた楯無も応戦に入る。楯無が構えるのは長大なランスだ。しかし響はそれを見ても速度を落とすことをせずまっすぐ突っ込む。
「特攻はさすがにどうかと思うよ響ちゃん!!」
楯無はランスに内蔵されているガトリングガンを放つ。
「特攻?違うね……それぐらいの弾なら見えたんだっての!」
言い放つ響を見ると確かに打ち出される銃弾の嵐を響は全てよけていたのだ。寸分のくるいもなくシールドに当たる直前
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