第0章 転生世界のチャイルドドラゴン
第2話 天龍との会話、そして目覚めた力
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ージしろ…最強を。最強のドラゴンである自分を!!
その時俺の体の中から何かが突き出てくるような感覚を覚えた。目を開けて頭を触ってみるとそこには何か硬いものに触れた感触があった。
部屋の鏡で確認してみると二本の赤い角を生やした俺がそこに映っていた。角の根元には丸い緑色の宝石というか宝玉が埋め込まれている。
「…これが…俺の……」
『そうだ。それがお前の神器。赤龍帝の力を宿す神滅具。その名を赤龍帝の双角』
「赤龍帝の双角」
頭に生えた角を触りながら呟く。
『神器は一度発現させてしまえば、後は本人の意思で自由に発動させられる』
ドライグがそう説明してくれる。なるほど。そういうふうになってるのか。
「なあドライグ、この神器の力って―――「ドクンッ」―――え?」
今……なんか…
ドクンッ!
「っ!?」
ドクンッ!ドクンッ!ドクンッ!ドクンッ!
「うあ……あぐっ!!あ、ああ、ああああっ!!」
な、なんだこれ!?胸が…苦しい。体が…熱い。
『あ、相棒、どうした!?大丈夫か!?』
俺の異変に気付いたドライグが心配そうな声をあげるが今の俺には答えられる余裕がない。俺は自分の体を抱きかかえてうずくまる。
胸の動悸が止まらない。体中が熱くてたまらない。何なんだこれ?まるで俺の体の奥から何かが湧き上がってくるみたいだ。
「はあっ、はあっ、う、うあああぁぁあああっ!!」
駄目だ!もう…抑えきれない!!
「うぉおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」
まるでドラゴンのような叫び声とともに俺は体から湧き上がってくるものを解き放った。
ゴォッ!!
瞬間、俺を中心に凄まじい旋風が巻き起こった。
「はあっ、はあっ、はあっ………」
溜まっていたものを全て吐き出した後のような疲労感に襲われ俺はその場に膝をついた。肩で息をし呼吸を整える。
『あ、相棒……それは』
「はあ、はあ。………え?」
ドライグの声に俺は自分の手を見る。
「な、なんだ……これは?」
俺の手から赤い光に包まれていた。いや、手だけじゃない。俺の全身が煌々とした赤い光を纏っていたのだ。まるで揺らめく炎のような燐光。俺はただ呆然とその光を見つめていた。
「ど、ドライグ。この光は、何なんだ?」
『…俺にも分からん。魔力でもオーラでもない。だがこの光からは凄まじいまでの力を感じる』
あ
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