箱庭で修行3
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』
予定通り増幅させる。
「先ずは小手調べね」
ペストが手を振ると、手から禍々しい黒と紫が混ざった奔流が蛇のように出てくる。それはペストの手に合わせて動く。オーフィスは何でも無いようにそれを平然と片手を降って打ち払った。周りの空気毎だ。ただそれだけで防風が吹き荒れて、木々がなぎ倒される。
「成程、私に喧嘩を売るわけね。ジン、イフリートとシルフを呼び出しなさい。私だけじゃ倒せないわ」
「……わかった。壊れるけど仕方無いよね……」
一瞬でオーフィスとの力の差を理解したようで、悔しがりながらジンにそう言った。ジンは本当に火の神霊イフリートと風の神霊シルフを呼び出した。それと同時にジンが持っていた2体の召喚具に罅が入ったようだ。
「一気に決めるか」
3体で攻撃してくるが、オーフィスは初期位置から動かない。
「……あっ」
なにか思いついたようで、手を叩いた後、オーフィスの周り大量の漆黒の龍のような何かが現れた。
「……弾幕ゲーム……」
そして、放たれるのは大量の龍から膨大な数の消滅の魔法弾が打ち出され、龍自体もブレスを吐いていく。俺は定期的に増幅した魔力をオーフィスに与えるだけだ。
『あの、オーフィスって子の方が強いですね』
『当然じゃ。奴は無限の龍神(ウロボロス・ドラゴン)。無限の体現者が神霊3体を相手にしても問題にならんわ』
『白夜叉様……』
「くっ、化け物ね」
「無茶苦茶だっ!!」
イフリートとシルフ、ペストが協力して龍を殺す。その瞬間にチャージしていた特大の砲撃がオーフィスから放たれる。その一撃は視界を埋め尽くし、イフリートとシルフを飲み込んで消滅させようとする。だが、そうはならなかった。
「僕の負けでいい!!」
ジンが3体を強制送還したから、砲撃が自動的に外れてゲーム盤の宇宙へと砲撃が抜けて、二つあったうちの一つの月が消滅した。
『わしのゲーム盤がぁあああああああぁぁぁっ!! やりすぎじゃぞ!』
「ぷい」
どうやら、オーフィスは自分が負けると判断された事がムカついたようで、圧倒的な実力を見せる為に無駄に高火力の一撃を放ったようだ。
『えっと……勝者はチャレンジャー、兵藤一誠さんです!』
現実に戻れば、ジンが笛吹が刻まれた指輪を渡してきたので、受け取る。
「ペストをどうか、よろしくお願いします」
「任せろ。ペストには眷属になって貰う予定だからな」
「そうですか……」
指輪を嵌めて、次の目的の為にオーフィスを肩車して去る。次に狙うは燿だ。
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