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八条学園怪異譚
第三十五話 座敷わらしその十二
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れもだったのだ。
「どれもすぐに終わったわ」
「北国の春より短いわ」
 茉莉也も遠い目になって語る、今の座敷わらしと同じ目だ。
「今度こそそれをどうするかよ」
「何か重大な会議になりますね」
「阪神の今後ですか」
「そうよ、語り合うけれどいいわね」
「はい、わかりました」
「是非しましょう」
 二人は茉莉也に対して敬礼せんばかりに姿勢を正して応えた、そのうえで茉莉也の家である神社に移ってだった。
 境内の中で飲み食べながら阪神について語り合った、そしてその結果見事に結論は出なかったのだった。


第三十五話   完


                      2013・5・6
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