TURN80 スペインとの交渉その二
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「初耳ですが」
「実は私達はここに来る直前にわかった」
「それで祖国さんにお話しに来たのです」
津波と五藤が東郷達のいる海軍司令部に来たのはそれが為だったのだ。
「総統から話を聞いて確認してだ」
「それで来たのです」
「実はね」
今度はララーが出て来て言ってきた。
「あたしが何かありそうだって思ったらね」
「そこにあった」
「そういうことですか」
「うん、そうなの」
ララーのヤマカンにレーティアの才能が合わさってのことだった。
「ただ、あたしが見付けたのは入り口だけでそれだとちょっとしか採れなかったの」
「全て見付けられたのは総統です」
五藤がここでまた話す。
「日本は一躍資源大国にもなりました」
「ガメリカや中帝国にその面でもひけを取らないまでに
津波も言う。
「そこまでになりました」
「凄いことにな」
「いや、本当に凄いです」
実際にこう返す日本だった。
「まさか私が資源大国になるとは」
「祖国さんにとっても夢みたいなお話ですね」
「全くです」
その通りだというのだ。
「そしてこれで太平洋はさらに」
「全体の力が上がりますね」
「総統のお陰で格段に強くなっていますね
「これまでは十としますと」
それがだというのだ。
「三十位になります」
「三倍ですか」
「しかも貧富の差がかなり少ない国に」
「なりますか」
「まさにそうなります」
五藤の声も上気していた。そして津波も言う。
「それに私の夢も適うことになった」
「あの戦艦か」
「そうだ、人工知能で動く戦艦」
それこそはだった。
「夕霧が就航出来そうだ」
「今度は人工戦艦か」
「アステカ帝国との戦いに間に合うかは微妙だが」
「それでもだな」
「そうだ、しかも四番艦まで就航出来る」
一隻だけでなく他の艦もだというのだ。
「大きい、本当に」
「何もかもが大きく変わってきているな」
「その通りだ。やはりあの総統は人類史上最高の天才だ」
それに他ならないというのだ。
「その復活が太平洋を一変させた」
「これまではただ大国が集まっただけでしたが」
寄り合い所帯に過ぎなかった、それがだというのだ。
「しっかりとした組織になりそうですね」
「あの総統の力でな」
津波は日本にも話す。
「真の意味での勢力になった」
「私もそう思います」
「これで普通の艦隊にも第六世代の艦艇を回せるな」
東郷はこのことについても考えを及ばせた。
「これでな」
「そういえば今は満州とインド洋方面に防衛戦力を集結させていますね」
五藤もこのことを知っていて話す。
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