第一幕その二
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「さあ、御覧なさい」
ヴェーヌスはここで泉の奥を指差した。淡い赤に覆われた青い世界を。そこには限りない愛欲と歓楽の世界が広がっていた。
「あの世界を」
「愛欲の世界」
「そうです」
ヴェーヌスの言葉から剣ではなく愛が出て来ていた。
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