過去
[2/2]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
う、お婿に行けません……。」
あれ、視界が曇っているな。そうだ、湯気のせいだ、きっとそうだ、ぅぅぅ……。
「いつまで泣いてるの、男らしくないな。」
「男らしくなくて結構です。」
「……意気地なし。襲いなさいよ。」
「オレの地位を完全に消すつもりですか?」
「だってつまんないもん。せっかく男の人と一緒に住んでいるのに何もないなんて。」
なんてことを言い出すんだこの人は。
「それに、ここにいる人はみんなそーゆーことを期待してるのよ?」
なんてこった。
「君ならなにされてもいいよ?」
「……と、いうと?」
「こんな事とか?」
一瞬背中から圧力が消えて、次の瞬間何か幸せな柔らかさを感じ耳に息がかかる。
「君なら、婿にもらってもいいよ。」
これは、喜ぶべきなのか?告白されたようなされてないような。でも、彼女の声がしんみりしている。
「君があの人に似ているから……。」
なんか重たそうな物を言ってますよ。でも、あの人って誰だろ。
その後は双方無言のままお風呂を楽しんだ。
そして「おやすみなさい」の挨拶まで言葉を交わさなかった。
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ