暁 〜小説投稿サイト〜
ドラクエX主人公に転生したのでモテモテ☆イケメンライフを満喫できるかと思ったら女でした。中の人?女ですが、なにか?
一部:超絶美少女幼年期
十九話:また、会いましょう
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ら、音が違うよね!
 ベチャッ!とか、グチャッ!とか、言わないもんね!

 パパンが、気まずそうに振り返ります。

「……すまない、ドーラ」

 うん、大丈夫。
 わかってたから。

「だいじょうぶです!まものがでるのは、いっかいだけじゃ、ないですから!」

 トラウマっぽくなってるものが、そんな簡単に解消されるわけが無いっていうね!

「……わかってはいるんだがな。体が、勝手に」
「わたしは、だいじょうぶです!むりにとめて、おとうさんがけがをするよりは、いいです!」

 この辺の魔物に攻撃されたところで、パパンが怪我するとも思えないが。
 かすり傷から毒くらいなら、受けるかもしれないよね!

 ドーラちゃんのフォローにも、まだ複雑そうな顔のパパン。
 目の前で戦わせなければ、たぶんまた脱け出すわけですからね!
 愛娘が!

 色々と葛藤が発生しているらしいのが変化の少ない表情からも見て取れますが、こうなるのがわかっていた以上、私のやるべきことはひとつ!

 パパンを出し抜いて、魔物を攻撃する!!

 私もだいぶ気配とかわかるようにはなってきたけど、パパンにはまだまだ及ばないわけで。
 遠距離攻撃のブーメラン持ちとは言え、パパンを出し抜くなんてのは、並大抵のことでは無いわけですが。

 パパンの、トラウマ克服のため!
 必要な事実の積み重ねの一環として!
 やらねば、なるまい!!





「……すまない、ドーラ」
「……いいんです、おとうさん」

 出し抜けませんでした。
 村に、着いてしまいました。

 ……簡単にはいかないと、思ってたけどさ!
 パパン、速すぎ!
 出し抜けねえっつの!!

 私も結構、強くなったと思ってたのになあ。
 まだまだか、やっぱり。

「……まものとは、たたかえなかったけど!けはいをよむのの、れんしゅうが、たくさんできました!」

 実際、いい経験にはなりました。

 ……この経験を生かして、次は、次こそは!
 パパンの目の前で、魔物を、倒してみせる!!

 と決意も新たに、軽い敗北感を噛み締めつつ、気持ちしょんぼりしてるパパンと、なんかまたキリッとしてるモモと一緒に、家路につくドーラちゃんなのでした。
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