第31話 愛情も度が過ぎれば狂気
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それは楕円状の膜だった。その膜が自分の周囲を覆っていたのだ。
どうやら、その膜が自分を守ってくれたようだ。
「それは、魔力結界!?」
「魔力結界……そうか、アリシアちゃんが!」
なのは自身魔法の経験はない。当然魔力結界など張れる筈がないのだ。アリシアがサポートをしてくれたようだ。なのはは、ふと自分の中に居るアリシアを感じた。
一緒にプレシアを止めよう。
その約束を心の中で復唱し、プレシアを見る。
「その目は何? そんな脆弱な結界を張れただけで、この大魔導師プレシア・テスタロッサに勝った気でいると言うの?」
「私は、貴方に勝つ気なんてない。ただ、貴方を止めるだけです。それが、アリシアちゃんから頼まれた依頼だから!」
「下らないわ! 死人が何を言うと言うの? 迷い言を言いたいのならあの世で言いなさい!」
再度魔力を収束させる。再び先ほどの光を放つつもりのようだ。
だが、その直後であった。二人の丁度間部分にあった二枚式の扉が突如勢い良く破壊された。外側から何か強い力で吹き飛ばされたのだろう。
二人の視線が其処へ向けられる。黒煙が立ち込める中、煙を払う木刀の一閃が見えた。
「あ、貴方は!」
プレシアは驚愕した。其処に居たのは本来此処に来る筈がないと思っていた面々だったからだ。
そして、なのはにとってその存在はとても心強く、また頼もしい存在達であった。
「どうもぉ、万事屋銀ちゃんでぇっす! 売られた喧嘩を買いにやってきましたぁ」
木刀を肩で担ぎ、間延びした口調を並べながら、坂田銀時を筆頭とした万事屋メンバー。そしてフェイト達の姿が其処にあった。
今、此処に21個のジュエルシードを巡る壮絶な戦いの終焉を締める最期の戦いが火蓋を切ろうとしていたのであった。
果たして、次元世界の命運は? そして、アリシアの願いは叶うのか?
それを決める為、侍は魂と言う名の刃を振るい、その侍の魂を受け継いだ少女は真っ直ぐ前を見据える。
その先にある答えに向かい、ただ歩く為だけに。
つづく
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