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私立アインクラッド学園
第一部 剣技
第3話 禁止
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っている者はほとんどいない。
 指先を振るだけでどこでもメニュー画面を呼び出せる、仮想型端末が定番だ。アインクラッド生は、校則で全員それを所持している。
 メールを送ってきたのは、アスナの親友、リズベットこと篠崎里香(しのざきりか)だ。親しい者は彼女を?リズ?と呼ぶ。
 俺は、里香(リズベット)からのメールを開いた。内容は、彼女らしいといえば彼女らしい、素っ気なくシンプルなものだった。
 ──頼まれてた研磨、終わったわよ。放課後、鍛冶室に取りに来なさい。 篠崎里香
 ?実技?の中には、?鍛冶?というモノもある。
 リズは鍛冶の腕はトップクラスなので、前に剣を鍛えてもらったこともある。
 最近斬れ味が悪いので、彼女に研磨を頼んでいたのだ。
 ──リズ、授業中にメール送ってるのか。
 結構真面目さんだった気がしたんだけど、俺の性格がうつったのだろうか──あとで謝っておこう。
 俺は苦笑いを浮かべると、屋上の扉を開けた。

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