IF〜魔法少女メディカルシャマル
出会いは着信コール?
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に医療用のメスを投擲しながら、シグナムは駆け寄る。
迫り来るメスを俺はバックステップをして回避する。
そして…ザフィーラの元へと駆け寄ったシグナムは、ザフィーラを庇うように前へ出る
手に持っているのは医療用のメス……恐らくソレが得物なのだろう。
「興醒めだな……。
不意に攻撃し、怒りに我を忘れ、そしてその得物―――舐めてるのか? お前等?」
状況を完全には読み込めてはいない……だが。
一つ言えるのは今のこいつ等に騎士の称号は相応しくない。
ヴィータとシグナムは得物を使っているようだが……ただのハンマーにメス?
魔導士やベルカの騎士なんてのは、デバイスが無ければ一般人よりも少し強い位にしかならないはずだ。そんな状態で挑んでくるとは……舐めているとしか言えん。
今の俺は覇王色の覇気が漏れ出るぐらいにイライラしている。
「あ……あぁ…何なんだ…お前は……」
シグナムは一歩また一歩と後ずさる。
ザフィーラはその場から動かない、なぜならもう気絶しているからだ。
「―――去れ! 今の貴様等となど、語り合いたくもないわァ!!」
覇王色を込め、咆哮する。
そこら中に鳴いていた虫や鳥の声は一切無くなり、辺りは無音と化す。
「クゥ……」
シグナムはザフィーラを抱え、ヴィータの居る茂みへと移動する。
そして、黒いスマフォみたいのを操作してどこかに消えた。
■
―――はむ、はむ……
近くにあったベンチに座り込み、購入した『スゥパァーカップ(バニラ)』を味わう。
店員さんのサービスでドライアイスを貰っていたので溶けてはいなかった。
月明かりの下で食べるアイスは中々に乙だ。
「あ、そこの君〜!!」
「ほら、ゆずこちゃん早く」
「待ってよ、二人共!」
誰かを呼ぶ声がする……いや、俺以外誰も居ないから俺が呼ばれているのか。
声の発信源を見て、目を凝らせば1人と…………ん? 何だあれ?
小さい何かが浮遊しているのが見える。
後、何か聞き覚えのある声だったけど……はて? 誰の声だっけ?
「さっきはありがとう! 御かげで助かったの!」
「ありがとう! 君の御かげだよ!」
「えっと…助けていただき、ありがとうございました!」
茶髪の何か、金髪の何か、そして金髪の少女が近寄り、お礼を言う。
そんな彼女達のうち、小さい妖精みたいな二人を見て唖然とし、言葉をなくす…
”ボトリ”と自分の手から『スゥパァーカップ(バニラ)』とスプーンが零れ落ちる。
「えぇぇ!? 何してんの高町さん!!」
顔の前でお礼をした高町さんを思わず”ガシ”と両手で掴む
何コレ? え? マジでなにこれ?
「にゃああ、ちょ、放して〜!」
俺の両手の中で高町さんは暴
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