IF〜魔法少女メディカルシャマル
出会いは着信コール?
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治療した後我等の仲間にしてやる。
暗黒医療を常人よりも多く使用して、貴様等を暗黒医療に染めてやろう!」
もはや彼女らに勝機はなかった。いや、希望が無いと言った方がよいか。
自分達がこれからどうなるのか……ただその先を想像し絶望してしまう。
そんなのは嫌だと思っても、祈ってもこの状況は変えられない。
『プルル……プルル……』
そんな時だ。
この絶望的な状況下で似つかわしくない音が聞こえてくる。
その発信源はヴィータの足元に落ちていたメディカルコールだった
恐らく先ほどの攻撃で、メディカルシャマルが落したものだと推測できる。
「ん? これは……。
おーい、シグナム。これって壊した方がいいのか?」
ヴィータは音が鳴るそれを持ち、その手を振りながら自分の仲間に有無を聞く。
その画面には打ち込まれた番号が表示されている……。
1160685……。
ナノハが先ほど口にした言葉と似てるようで少し違う。
恐らく吹き飛ばされる前に入力をしたが、焦って打ち間違いをしたというところだろう。
「いや、それは光の医療界の最新の医療アイテムだ。
こいつ等も数時間後には我等の仲間になる。情報と戦力の事を考慮して壊すのはやめろ」
「は〜ん、なるほど。
でも、こいつ等は一回壊してもいいんだよな?」
そう言ってヴィータは自分が吹き飛ばした相手の方角を見る。
その顔はこれから起こる事が楽しみで仕方ない、そんな笑みを溢す。
「あぁ、そうしないと治療できんしな。
私とザフィーラはこの看護天使の方を担当する……お前は――」
シグナムが言葉を発している間にコール音が切れる。
その事態に皆の視線はメデイカルコールへと注がれる。
『はい、神田で―――』
と、メディカルコールから音声が出た時だ。
桃色の綺麗な光が漏れ出し、メディカルコールを包み込み光は増していく。
「わ、わわ! 何だコレ!?」
ヴィータは不意の事態に焦り、手に持つその元凶をそこら辺に投げ込む。
メディカルコールの光はどんどんと巨大化していき、今やゆずこと同じぐらいだ。
「クゥ! 何だこれは!?」
「一体何が起ころうとしている!?」
シグナム、ザフィーラもその眩い光に困惑する。
しかし、それはナノハ達も一緒だった。
「(何……これ?)」
「(さっきのコール番号は一体?)」
体中が圧迫され、体が痛む中彼女達はその現象を見る。
願わくばこの状況が一変するような、ゆずこちゃんが救われる何かを。
「すけど……何……か……」
現れたのはビニール袋を片手に電話する一人の少年だった。
その姿にヴィータ達は安息の息を漏らす『ただの子供か……』と
代わってナノハ達は救いを願っていただけ
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