暁 〜小説投稿サイト〜
武で語るがよい!
IF〜魔法少女メディカルシャマル
出会いは着信コール?
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半月が綺麗な深夜のとある運動公園。
日中は多くの人々が運動をしたり、散歩したりと人気の場所だ。
その反面、夜になれば人通りはかなり少ない……外灯と呼ばれるものが少ないのが原因だ。

しかし、今日は違った。
この東京ドーム5個分はあろうかという広々とした運動公園に眩い光が、そして声がする。

「ぶっ飛びやがれぇ!!」

「きゃあぁ!」

ゴスロリの衣装を身に纏い、大きなハンマーを振り回した赤毛の三つ編みの少女。
この少女がフリルをあしらった、桃色の可愛らしい看護服を着た少女を吹き飛ばす。
看護服の少女は、数メートル先にあった木に背中を強打する。
そして、痛みのあまり自然と顔が苦痛の色に染まる。

「「シャマル先生!」」

吹き飛ばされた少女に二人の羽の生えた小さな天使が飛行して駆け寄る。
天使達の服装も、白色ではなく桃色を基調とした看護服を着ている。

「ハァーハハ!! やっぱ今までのやり方が間違ってたんだよ!
ザコ共に任せずに、あたしら3人で一気に出向けば良かったんだよ!」

赤毛の少女は高揚感が増し、高らかに笑う。
そして、その後ろから二人の影が近づいて行く。

「確かに。今回はヴィータの案が最善だったな。
これで我ら暗黒医療界の敵は消える……私的には1人で仕留めたかったがな」

「まぁ、良いではないか。
院長だって経営不振で困っているのだ、早急に解決する必要がある」

黒いスーツ姿で医療用のメスを片手に歩く女性は、少々残念そうな表情を溢す。
黒い整体士姿をした肉付きの良い男性は、指を”コキコキ”と鳴らしながら女性に言葉を掛ける。

「ザフィラーの言うとおりだぜ、シグナム。
コイツ等のせいで、うちは先月大赤字を記録しちまってんだ!
うちの経営毎回邪魔しやがって……オメーら3人ボッコボコにしてやる、覚悟しろよ!」

ヴィータはハンマーを翳し、語たりながら一歩また一歩と3人に近づく。
そんな彼女の進行に待ったを掛けるように、2人の天使が飛び出す。

「ふざけないで! あなた達のしてる事は間違ってる!」

「人を不幸にするのなんて医療じゃない!
あなた達は治療した人々を無理やり働かせて、人の自由を奪っるだけだ!」

茶髪、そして金髪の天使はヴィータの発言に抗議する。
暗黒医療界は治療費の請求はして来ない。
だが、その代わりに暗黒医療界で働く事を強要する……かなりの不遇条件で。
そのせいで過労死した人や、離婚して家族を失った人も多い。いわばブラック企業だ。

そして、そんな横暴に待ったを掛けているのが光の医療界。
治療した人々からお金は貰わず、人々を幸せにすることを目指している善良な医療機関だ。

「うるせぇ! こっちが見つけた患者を毎回横からか
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