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タンホイザー
第三幕その三
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の中にいた。イタリアの優しき山野からも自然の美からも目を閉じた。苦痛を自ら受けたのだ」
「充分ではないのか?」
「それでローマに行けば」
「ローマの聖なる場所に至り聖域のしきいに座して祈った。朝が来て鐘が鳴り天の歌を響かせた」
「天のか」
「やがて激しい歓喜の声があがり」
 巡礼者達の声である。

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