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遊戯王GX−音速の機械戦士−
―デス・デュエル―
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らレイと同じく一年生のようだ。

「私と同じ一年生の、加納マルタンくん。マルっち、前話した遊矢先輩だよ!」

「あ……どうも……」

 小柄な見た目通りに性格も気弱なのか、マルタンはか細い声で挨拶すると、レイに「もっと元気!」という感じで怒られた。……兄貴分としては、妹分の成長を喜ぶべきなのだろうか?

「で、何でお前マルタンを追いかけてたんだ?」

「始業式で仲良くなっただけだからデュエルしてなくて……せっかくだからデスデュエルをやってみよう、と思ったんだけど……」

 ……逃げられたから追いかけ回してたのか、お前は。レイにそう言ってやりたかったが、彼女もそのことを反省しているのか、どことなくシュンとしているので止めておこう……マルタンの気持ちも、解らない訳ではないし。

 飛び級とはいえ年下の女子とデュエルして負けるのは、男子としてプライドに関わるだろうし、見るからに気弱なマルタンはそれ以上のことを考えてしまうだろう。というかレイと絡むマルタンを見て、リア充爆発しろ的な視線を向ける男子もチラホラいるので、妙な逆恨みも怖そうだ。

「じゃ、俺とデュエルしないか?」

「え、先輩とですか……」

 突如として提案された俺の発言に、マルタン案の定嫌そうに顔をしかめるが、レイに聞こえないようにマルタンの耳元に口を近づけた。

「……レイは絶対に諦めない。俺とデュエルして、デュエルで疲れたとか言うことをお勧めする」

「うう……」

 それは早くも解っているのだろうマルタンは、しばし迷った後にデュエルディスクを構えた。デスデュエル期間中はいつでもデュエル出来るように、プロフェッサー・コブラから出来るだけ付けることを推奨されている。

「何で私とデュエルするのはダメで、遊矢様とは良いの……」

 俺たちがデュエルするために準備していると、何故ハブられたか解らないレイは一人で不思議そうにしていたが、すぐさまいつもの明るい笑顔となった。

「でも、見てても楽しいから良いかな! 二人とも頑張ってね!」

 ……まあ妹分が見ている前で、下級生に負けるわけにはいかないな。デスデュエルとやらがどんなものかも、ついでに体験させてもらうとしよう。

『デュエル!』

遊矢LP4000
マルタンLP4000

「僕のターン、ドロー」

 先攻は後輩に譲るなどと言ったつもりはないが、デュエルディスクはマルタンを先攻に選び、マルタンはカードを一枚ドローした。

「僕は……《トロイホース》を召喚」

トロイホース
ATK1600
DEF1200

 木で作られたトロイの馬こと《トロイホース》。地属性の上級モンスター専用のダブルコストモンスターで、マルタンのデッキは【地属性】寄りのデッキなの
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