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箱の中
こうさつ。
[前書き]

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僕は「九月楠」と出会ったあと、普通に家に帰った。驚きはしたけど冷静さはなんとか保つことができた。まさかこの世に幽霊がいるとは夢にも思っていなかったけれど、見たものは信じる主義だ。やはり怖かったけれどいい経験をしたと思っている。そしてこのできごとに、首を突っ込もうとしている。あの幽霊の正体に興味がでたからだ。九月楠と名乗ったあの幽霊の自分探しを僕も追ってみようと思う。夏休みの自由研究には難易度は高いが(宿題はもうやってあり、自由研究なんてないけど)かなりいい暇つぶしにはなりそうだ。一人で調べるにはもってこいの状況だ(幽霊なんてだれも信じてくれない)。幸いあてもある。よし、面白くなってきた。やろう。こうして僕、橋渡縦読は九月楠の正体探しをはじめた。
こうさつのじかんだ。
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