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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epic17非情なる真実〜5 of PentacleS〜
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「そうとも言えないんだ」って言って、遠ざかって行くシャルちゃんの背中を追いかけるために駆け出して、私たちも続く。
「あの能力は加減が出来ないから、対人で使わないよう管理局から言い渡されている。当然と言えば当然だけど、一撃で致命傷を与えることが出来るからね」
「クロノ! 駆動炉はどうする!? ジュエルシードの魔力に当てられて暴走、誘爆したらシャレにならないよ!」
シャルちゃんが階段前で立ち止まって、クロノ君にそう訊ねた。クロノ君は少し考えて、「二手に分かれよう。プレシア逮捕組と駆動炉封印組に」って答えを出した。シャルちゃんとクロノ君の目が私たちに向けられる。チーム分けを考える為に。そして口を開きかけたところに、
「じゃああたしとすずかが行くわ。すずか、いいわよね?」
「そうだね。うん、私のスノーホワイトなら封印作業もきっと簡単だよ」
「それまではあたしがすずかを護るわ」
アリサちゃんとすずかちゃんがそう決めて、上階へ続く階段へ歩き出した。そんな2人に「じゃあ私も!」って追いかけようとしたけど、アリサちゃんが「あんたはダメ」って止めてきた。
「なのはちゃんはシャルちゃん達と一緒に行って。きっとすごい戦いになる。それにもしテスタメントちゃんが来るとしたら、きっとジュエルシードの在る場所、玉座の間だから」
すずかちゃんの言うことはもっともだ。でもだからってアリサちゃんとすずかちゃんの2人だけで行かせるなんて。別に2人の実力に不安っていうのは無いんだけど、でもどうしてか胸騒ぎがするんだ。迷っていると、「ダメだ。なのはも一緒に魔導炉封印組だ」ってクロノ君が反論することを許さないような声色で告げた。
「危険度で言えばそっちも高い。庭園の心臓である駆動炉だからな。防衛力で言えば最高クラスだろう。なのはの大火力も必要になるはずだ」
「そうね。プレシアはわたしとクロノに任せて。大丈夫。わたし達、強いから♪ テスタメントが来たとしても、絶対勝つッ!」
笑顔を向けて来るシャルちゃん。安心できる笑顔だ。だから私は「行こう、アリサちゃん、すずかちゃん」3人一緒に上階へ続く階段へ駆けだす。後ろから「よしっ、行こうクロノ!」ってシャルちゃん達が下階へ続く階段を駆け下りる音が聞こえた。階段を上がり切るとすごく大きな空間に出て、甲冑の巨人がズラリと並んでいるのが視界に入った。
「そんじゃいきますか!」
アリサちゃんが“フレイムアイズ”のカートリッジをロードして、刀身に炎を纏わせる。
「私たち3人だけで戦うのって、なんかすごく久しぶりに感じるね」
すずかちゃんは足元に藤紫色の魔法陣を展開、魔法発動の準備に入った。
「最後に3人だけで一緒に戦ったのって夜の学校で、だったっけ・・・? あれからまだそ
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