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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epic17非情なる真実〜5 of PentacleS〜
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た。そんな中、別小隊が玉座の間の奥に在る扉へと突入した。モニターが分割される。1つは玉座の間、もう1つは扉奥。扉奥に突入した隊員たちから送られてくる映像に、真実を知るわたし達は、しまった、と歯噛み。

「「「「「「え・・?」」」」」」

なのは達は大きく目を見開いて、モニターに映るあるモノに釘づけだ。そこは奥行きのある部屋で、両壁には生体ポッドが十数基、ズラリと並んでいる。そして部屋の中央、ただ1基だけが屹立している。その中身こそ、なのは達が驚き、わたし達が悔いる理由。
モニターを勝手に切れるだけの権限が無いわたしは、フェイトにこれ以上話を聴かせない方法として無理やり気絶させるかどうか迷った。玉座の間の映像に動きがあった。プレシアは自分を包囲する隊員たちを雷撃で一瞬にして戦闘不能にしたあと、

『私のアリシアに近寄らないでッ!』

悲鳴じみた大声を上げて、ポットの前に居る残りの隊員たちを雷撃で戦闘不能にした。さすが条件付きとは言えSSランク。あまりに圧倒的な攻撃力に、心底驚愕した。

「アリ・・シア・・・?」

フェイトが漏らす。そう。生体ポッドの中身は裸の少女――アリシア・テスタロッサ。プレシアの実の娘にして、フェイト・テスタロッサの・・・オリジナルだ。

『欲を言えば全てのジュエルシードが欲しかったのだけど、もういいわ。23個もあれば、アルハザードへの道は開けるでしょう』

「「「アルハザード!?」」」

アリシアのポッドに寄り添ったプレシアの独白に出て来た単語に、わたしとクロノ、リンディ艦長は今日一番の驚愕。アルハザード。忘却の都、禁断の秘術が眠る地、だとかいろいろ謳われる、もはや伝説とまで言われる世界の名前だ。リンディ艦長が「一体何を目的としてアルハザードを目指すのです!?」ってプレシアを問い質した。

『何を? 決まっているでしょう? 私の愛おしい娘、アリシアを蘇らせるのよ』

それがプレシアの目的だった。ジュエルシードの魔力で、次元の狭間のどこかに今もなお眠ってるっていう何の確証もない噂を信じてアルハザードへ行き、そこに眠る秘術でプレシアを蘇らせる。なんて馬鹿馬鹿しい大博打。ジュエルシード23個を同時に発動させたりなんかしたら、一体どれほどのシャレにならない災いが起きるか、判るでしょうが。

『もうたくさんなのよ。アリシアの代わりとしてフェイトを――全く役に立たない真っ赤な偽者を娘扱いするのは』

「偽者・・・?」

『そこに居るのね。いい機会だわ。ええ、そうよ。あなたのことよ、フェイト。せっかくアリシアの記憶を与えたと言うのに、見た目だけしか似ていない、正にお人形」

フェイトの呟きを聴いてそう答えたプレシア。もうダメだ。ここまで来たら、フェイトに聴かせないって選択肢はもうない。だか
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