第三十四話 トラックその八
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いられない。
「だからね」
「他の神社には詳しいの」
「実際に行ってみて勉強してるわ、けれどね」
厳島神社はというのだ。
「今がはじめてなの」
「じゃあ余計にね」
「ええ、楽しみだしね」
それにだというのだ。
「早く明日にならないかしら」
「早くはならんで」
「それはないけえ」
すぐに先輩達が言って来た。
「今日もミーティングすんで」
「女子高生のそれじゃけえ」
「じっくりと話すさかいな」
「明日が来るのは遅いけえ」
こう言うのだった、景子だけでなく五人全員に対して。
「ほなええな」
「今日話すことは」
こうして先輩達が夜のミーティングを主催してこの日も長い夜を過ごす五人だった、しかし明日は必ず来る。このことは間違いなかった。
第三十四話 完
2013・5・14
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