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神葬世界×ゴスペル・デイ
第一物語・後半-日来独立編-
第四十二章 秘めし決意《2》
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他の奴らなんざ気い遣うこたあねえんだよ」
「がたいがいいと威勢も良くなるのは昔も今も変わらんか」
「言うじゃねえか。いいぜ、掛かって来いよ。まあ、テメエらじゃここを突破することは不可能だろうがよ」
 葉木原は服の埃を叩き落とし、
「準備をしておけ」
 仲間に伝える。
 これに応じるように倉澤を初めとする社交員はそれぞれ、戦闘の体勢を立て直す。
 先陣を切るように一歩前に出た葉木原は、こちらに勝機は無いと思いながらも、あえてそれを口にしなかった。
 皆、理解出来ているからだ。
 二人の学勢を目に捕らえ、
「例え目の前の敵が強靭で最強であっても、我々日来の者達は――」



 三分間の戦い。
 空に舞う二機の騎神は加速機が放つ塵を残光とし、高速で空を翔る。
 既に一分近く経っているだろうか、それぞれ二機は相手に向かって攻撃を行っていた。
 火炎ノ緋翼は携えた変型武器である炎熱火砲による砲撃を、戦竜は流魔刀による斬撃を。
 遠距離武器を持っている火炎ノ緋翼の方が一見有利に思えるが、燃料漏れにより残量が少ない今は加速機を満足に噴かせられない。
 一方の戦竜は背中に設けられていた武器装着部だけが損失しているだけであって、機体本体にはなんら問題は無いので加速機を噴かし近距離戦へと持ち込む。
「くそっ! 相手の機動力がこっちよりも上じゃ、せっかくの遠距離武器も意味をなさないじゃないか」
『だったら交えている刃はなんだって話しだな』
「これは炎熱火剣さ。銃形態の火砲と対の存在とも言うべきかね」
『原理は流魔刀と同じか』
 鍔迫り合いを相手の刀を払うことで解除し、身軽さを利用して再び行く。
 冷たい金属音が響き、
『質問だ』
「戦いの最中に質問とは、せこい手に出たねえ」
『なんとでも言え』
 吐き捨て、
『お前達は独立をした後どうする気だ? 日来を空に浮かべて、一体何をしたいんだ』
「口に出来ることは限られているが、口にするとすればこれさ」
 数回、刃と刃はぶつかり合う。
 離れられないようにするため、加速機を噴かし、戦竜は火炎ノ緋翼を押している。
 入直は隙を探すが見付からず、仕方無く声を返す。
「世界を少しマシにするために。アタイらの長はこう言ってたさ」
『少しマシに、か。よくそんなんで動く気になってたもんだな』
「アタイらの先輩達も考えていたからそんなことはないさね。ただ日来の連中は呑気なのが多いからね、そう見えるだけさ。て言ってるアタイも日来産まれの日来育ちだけどさ」
『世界を相手にすることをお前達は楽観視し過ぎた。世界はここよりも甘くないぞ、それでも行くのか』
 なんとか迫る戦竜から抜け出し、すぐに離れる火炎ノ緋翼に乗る入直は戦竜を目に入れる。
 銃形態へと炎熱火剣を変え、一発、砲撃を
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