第25話 ドッジボール騒動
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たら学年主任の新田先生を通じて隣の高校に厳重な抗議を。ほら、直ぐ動けー」
「「「「「「「「「「えっ?」」」」」」」」」」
「え、じゃないです、ネギ先生。いつまでも女子高生に捕まってないで、テキパキ動いてください。ほら、2−Aの皆さんも」
「まっ、待ってください」
慌てて高校生の主犯格の生徒が声を張り上げる。
「いやぁ、すまなかったね。2人とも体育の先生の代理で使用許可の確認とかが曖昧なんだ。存分に「自習のレクリエーションのバレー」を楽しんでください。どちらにしろ直ぐにそちらの学年主任の先生には謝罪の連絡はしますので。ほら、2−Aの生徒は走らず、慌てず、すぐ戻れー。まぁ、もし、そちらから使用許可が出ていなければ「停学」くらいは覚悟しといてください。他校の授業を一方的に妨害したんだから、それぐらいは当たり前ですから。昼間の件もありますし、反省文程度で済ませるつもりもないですよ。ほら、急げー」
何を言っても無駄と悟ったのか、がっくりと膝をついてうなだれる女子高生達。
屋上から続く階段を下りていると神楽坂が声をかけてくる。
「や、やりすぎだったんじゃないの?」
「何言ってんです? 向こうの主張が正しければ、レクリエーションとやらを続ければ良いんだし、全部真っ赤な嘘ならそれなりの罰を受けないと延々と繰り返しますよ」
「それはそうだけど」
「あーもう。彼女らは高校生なんですよ。君ら中学生とは責任の重さが違うんです。他校の授業を計画的に妨害するなんて、下手すれば退学になってもおかしくないんですよ。君らもそうですが、学生の内にもうちょっとルールを守ることの大切さを知らないと社会人になってからでは遅いんですよ」
最後は2−A全体へのお説教になってしまう。
ホント、わかってくれると嬉しいんだけど。
結局、予想通り昼の件を逆恨みしての計画的犯行と判明。新田先生も最初は停学というのに躊躇していたが、「他校への干渉」というのを重く見て、聖ウルスラ女子校へそのまま抗議。首謀生徒の3日、他生徒の1日の停学という結果に落ち着いた。
結局ネギは昼の件も授業の件もまったく指導力を見せずに終わり、落ち込んでいたらしい。
そして、時は過ぎ、3学期の期末試験が近づく………。
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