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インフィニット・ストラトス 黒剣の死神と謳われた天才
会談中の事件
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そのまま、わけもわからず楯無は前のめりに転倒した。
「やっと隙を見せたな……」
(しまった、私としたことが!)
縛り上げた男たちの拘束が解けていた。おそらく、隠し持っていたプラズマカッターで切り落としたのだろう。その四肢は自由に動いている。
「どうしますか?」
「こいつはロシア代表登録の操縦者だな。日本人のくせにISを手にするために自由国籍権で国籍を変えた尻軽だ」
「では……?」
「止血と応急処置、モルヒネで意識を鈍化、その操縦者ごとISを持ち帰る」
「了解」
リーダーの言葉を聞いてからの男たちの行動は早かった。まずは自殺されないように素早く猿ぐつわを楯無に噛ませる。
「ん、ぐぅっ!」
「抵抗するな。出血が激しくなる」
「…………」
ズキズキと腹部から骨肉をえぐり取るような痛みが響く。楯無は首筋に打ち込まれたモルヒネによって意識が遠のいていった。
(しん……り…………)
無意識のうちにその名前を呼んでいた。そして、楯無はかくんと意識を失う。
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