暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
魔法先生ネギま!
0327話
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から考えるまでもない。
 そんな風にこちらへと襲い掛かっている敵を斬り裂いていると、俺に対する敵意を念動力の結界が感じ取る。

「ちぃっ、気が付かれたか。だがせめて一太刀!」

 刀を構えて真上から振り下ろしてくる相手。それは鳥の顔と羽を持った相手だった。ただし先程から指示を出しているのとはまた別個体らしい。

「甘いっ!」

 振り下ろされた刀は、俺の頭上数10cmの場所で動きを止めていた。……刀だけではなく、身体すらもピクリと動かせないようになって。
 真祖の吸血鬼であるエヴァですらも動きを止められた念動力だ。召喚された中では上位の存在であろうがこいつごときではどうにも出来ないだろう。

「ぐっ!」
「消えろ」

 スライムを素早く動かし、空中で数10に分割されてそのまま煙のように消えていく。

「貴様、本当に人間か? その年でこうも容易く……いや、貴様の魔力量を考えれば純粋な人間ではないという可能性もあるか。……まぁ、いい。強者との戦いこそが我が望み」

 スラリ、と一人の女が刀を抜き放ちながらこちらへと近付いてくる。
 一見して人間のようにも見えるその女は、特徴的な外見として狐の面を付けていた。

「ふん、人食い如きが強者との戦いを希望するとはな」
「ふふっ、そう言うな。人食いも我等が業である事は否定せんがな。だが、あいにく私の趣味では無い。……皆も手を出さぬようにな」

 弧面の女がそう言うと、周囲を囲んでいた者達が引き下がって距離を取る。一言で周囲の者がその命令を聞いている所を見ると、それなりの実力者であるのは間違い無いらしい。

「……いざっ!」

 瞬動、あるいはそれに類似した技法により一瞬でこちらの懐へと入ってくる弧面の女。袈裟懸けに振り下ろされたその一撃を身体を半身にして回避する。その動きを利用して肘打ちを女の身体へと叩き込むが……寸前で回避された。さすがに他の鬼達に一目置かれているだけはあるな。
 弧面の女はそのまま流れるような仕草で連続して斬り付けてくる。一切の淀みが無く、全ての動作が繋がっているかのようにすら思えるその連撃。その悉くを回避しながら隙を伺う。
 そんな状態が続いてから1分程。ようやくその瞬間が訪れた。

「はぁっ!」

 神速と言っても過言ではないその突き。人間ではない、妖怪だからこその一撃と言えるだろう。だが、残念ながら今の俺はその動きすら見切る事が出来る!
 自分から突き出された剣先へと向かい、顔面を狙ってきたその一撃を顔を数cm動かして紙一重で回避。そのまま弧面の女とすれ違うようにお互いの態勢を入れ替え……

「スライムっ!」

 俺のその叫びと共に、弧面の女は下半身はそのままに、上半身だけがスライムに切断された勢いで回転しながら空を
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