1日の終わり
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「キュー!キュー!」
あまりの痛さに、転げ回るスラ子。
ところが・・・。
「キュ?」
突然、痛みが消えた。
「キュ?」
後頭部を触るが、まったく痛くない。
えーと、治った?
おかしい。早過ぎる。異常だ。
そういえば・・・。
スラ吉との戦いでも、その片鱗を見せていた。
何度倒されても、元気な状態で復活。
有り得ない事だ。
これもまた、不思議な木の実を食べた作用なのか?
スラ子も気になっているはず。
「キュ!キュ!」
怒ってる!?
ガラス瓶もといコルク栓に攻撃していた。
そっちかい!
ペチペチと手で叩き、ゲシゲシと足で踏みつける。
落ちつけ。
それはただの八つ当たりだ!
物に罪はないぞ。
キュポン!
おっ。
当たり所が良かったのか。
コルク栓が抜けた。
ガラス瓶からアモールの水が溢れ・・・
「キュー!」
・・・なかった。
驚異的な速度で、口をつけるスラ子。
一滴も零さずに飲み始める。
さすが食い意地の塊。
「キュー♪」
スラ子は一気に全部飲み干した。
アモールの水は、僅かだが甘みがあった。
また、スーッと身体に沁み渡る心地良さ。
今まで飲んできた水とは、比べ物にならない。
美味しいの一言だ。
「キュー。」
お腹が一杯になり、眠くなってきたスラ子。
宝箱の中に戻って横になる。
そして、ぐーと再び寝てしまった。
・・・・・・。
結局、猛省も決意も有耶無耶か。
怪我が治る力も謎のまま。
本当に不思議なスライムだ。
こうして、スラ子の激動の1日が終わった。
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