第5章:導かれし者達…トラブルを抱える
第46話:色んな趣味の人が居るのは解ってるけど、知り合いが騙されるのは……笑えるッス!
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(ハバリア)
ウルフSIDE
ビビアンさんの家に入ると、奥の部屋から男の声が聞こえてくる。
「ビビアン……お客さんか?」
聞き覚えのある声……そう筋肉馬鹿の野太い声だ。
「うん、オーリン……貴方のお知り合いって方を連れてきたのよ」
どう見ても女性にしか見えないビビアンさんは、可愛らしい笑顔で奥の部屋のオーリンに話しかけ、俺達の入室を促す。
「オーリン無事だったのね! 良かった……心配してたのよ私達!」
マーニャさんとミネアさんが部屋に入るなりベッドで横になっていたオーリンに近付き話しかける。
見た感じ怪我は殆ど回復しているみたいだ……まだ彼方此方に包帯を巻いているけど……
「マ、マーニャお嬢さんにミネアお嬢さん!? どうしてここに……そ、それよりお二人ともご無事で何よりです!」
慌てて半身を起こしマーニャさん・ミネアさんに向き直るオーリン……
その際にイチモツがポロリと布団から零れる……
どうやら奴は、飯を食うかビビアンを抱くかしかしておらず、常に裸だったみたいだ。
「あ……し、失礼しました!」
慌てて布団で股間を隠し身を整える。
流石のミネアさんも最近理解してきたらしく、今のオーリンにドン引きしてる……と、思ったのだが「小さい……」と囁き溜息を吐く。ダメだこのネーちゃん……
オーリンの名誉の為に言っておくが、奴のは大きい方だと男の俺でも思います。
きっと彼女の規準がリュカさんに固定されているから、今みたいな呟きが零れるんだと思う……
俺の見ても同じ事言うだろうなぁ……同じくらいだし。
「ウ、ウルフ……その……元気だったか……?」
俺をブン殴った事を思いだしたのだろう……
気まずそうに話しかけてくる。
「俺は無事だ。そんな事より、アンタが無事で良かったよ……しかもこんなに可愛いコイビトまで作って……隅に置けないな!」
俺は自分を殴り窮地に追い込んだ奴の為、笑顔で賛辞を送る。
心からの笑顔だ……気を抜くと爆笑してしまいそうな心の籠もった笑顔だ!
「ああ……コイツには助けられた。何とかキングレオ兵を撒いたのだが、大怪我で動けなくなっているところを救って貰った。しかも町まで連れ帰ってもらい、甲斐甲斐しく世話までしてもらっている。俺は彼女を心から愛しているぜ!」
ビビアンさんを手繰り寄せ、膝の上に座らせると見せ付けるかの様にキスをするオーリン……
ダ、ダメだ……笑いそうで……
俺は慌てて口を押さえ、後ろを向いて堪える……が、身体がヒクヒクと動いてしまう。
「ど、どうしたんだウルフ……泣いてるのか?」
「え? あ、あぁ……お前が無事で本当に良かったと思ってな……」
本当は違うが勘違いしてくれたから……
「お前……良い奴だな! 済まなかったな
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