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後宮からの逃走
第二幕その一
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「違って!?」
「おのれ・・・・・・」
 こう言われてはオスミンも弱かった。
「口の減らない女だ」
「そう簡単にはなびかないわよ」
 その気の強さを存分に見せるブロンデだった。
「覚悟しておきなさい」
「まあいい。今は消えてやる」
「とっとと寝なさい」
「だがな」
 忌々しげにブロンデを見つつ言い捨ててきた。
「あのペドリロは近寄らせるなよ」
「そんな言葉聞けないね」
「何っ!?」
「あんたの指図は受けないってことよ」
 そこを強調するブロンデであった。
「何があってもね。甘く見ない方がいいわよ」
「まだ言うのか、この女は」
「欧州の女は安くはないのよ」
 その誇りを見せるブロンデであった。

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