暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第34話 白銀と漆黒V
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辺を見上げた。
この漆黒の夜空、光が伸びていた。
それはよくよく眺めて見ると奇怪な姿をしたモンスターに引かれた巨大なソリらしい。
「……それで、サンタクロースのつもりか?」
リュウキは強く柄を握る
「……耳障りだな」
キリトも同様だった。その奇怪な姿をしたモンスターは、サンタを思わせる巨大なソリから飛び降りてきた。ズズンッ と言う衝撃音と共に、盛大に雪を蹴散らして着地したのは背丈がゆうに3倍はあろうか程の怪物だった。
その姿は顔の下半分からは捻じれた灰色のひげが長く伸び、下腹部にまで到達している。リュウキが言うようにサンタを思わせる成り立ちだが、あまりに醜悪にカリカチュアライズしていた。
普段であれば、その醜悪な姿に、酷評の1つでも言ってやるのだが。
「………用事があるのは、お前にじゃない」
「ああ……さっさと出してもらうぞ!」
その言葉通り、目の前の怪物には用は何もないのだ。
それは白い世界。闇夜の白い世界に写る、漆黒と白銀。対照的な二者が、剣が交差した瞬間だった。
『おおおおおおおおお!!!!!!!』
2人はクエスト開始を待たない。それは、まるで特攻するように。対照的な色を持つ2つの剣閃が≪背教者ニコラス≫を穿ったのだった。
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