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ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第34話 白銀と漆黒V
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なかったようだ。だが、クラインはどこか、悲しい目をしていた。
エリアに第三の侵入者が姿を現したのはまさにその瞬間だ。
しかも 今度のパーティは10人どころじゃなかった。ざっと見ただけでその3倍近くはいるだろうか。
「……お前らも尾けられてたな、クライン」
キリトも、それを確認し武器を構えた。
「……ああ、そうみてェだな!」
50mほど離れたエリアの端から、風林火山とオレ達を見つめる集団の中には、何人か顔見知りもいた。風林火山のメンバーがリーダーであるクラインに顔を近づけ 低くささやいた。
「あいつら……≪聖竜連合≫っす。フラグボスの為なら、一時的オレンジ化も辞さない連中っすよ!」
それは、キリトは勿論リュウキもよく知っている。
この世界、トップギルドの1つだ。
その規模と実力は、最強ギルドと謳われる血盟騎士団と並ぶ。
個々のレベルは、様々な層を闊歩し続けているリュウキの83より上はいないだろう。それは、短時間とは言え、長時間、効率の良い狩場に篭もり 借り続けてきたキリトと同等の者もいないだろう。
だが、それでも如何せん数が多い。
「……相手がデジタルデータなら、楽勝だ……と言ってやりたい所だがな……」
リュウキは、柄を握る手に更に力が込められた。この数だ、いくらリュウキも戦えば物量の差でタダじゃすまないだろうと考えていた。この後にはBOSSが待ち構えていると言うのに。浪費をしている場合じゃない。
そして、もう指定時間にまで刻一刻と近づいていっているのだ。
その時だった。
「くそっ!! くそったれがっ!!」
クラインが叫び声を上げた。
「行けッ! キリト! リュウキ!! ここは俺らが食い止める!お前らは行ってBOSSを倒せッ! だがなぁ! アレだけ大見得切ったんだ! 死ぬんじゃねえぞ!オレの前で死んだらぜってえゆるさねえからな!!」
クラインの怒声と共に、風林火山メンバー全員が構えた。
「………悪い、クライン」
キリトは、それを訊いて背を向けた。
「オレ達がが死ぬか。自分の心配をしろよ、クライン。………お前らも死ぬなよ。」
リュウキもそう言って背を向けた。
もう、時間は殆ど残っていない。後数分で指定時間。
2人は、足早に最後のワープゾーンへと足を踏み入れた。
モミの巨木は そのワープの先、ねじくれた姿で静かに……それでいて圧倒的な存在感で立っていた。
他に樹の殆ど無い四角エリアは積もった雪で真っ白に輝き、全ての生命が死に絶えていた平原に見えた。
そして……視界の端の時計が零時になると同時に何処からともなく鈴の音が響いてきて、その音に誘われるように梢の天
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