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SeventhWrite
一日目(4)
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だ、僕のスラックスのポケットにケータイが入っていたのがいい証拠だ。
 だけど、そこに至るまでの経緯が酷すぎる。
 そう酷すぎる、だが………

 ありがとう、二人共……僕は君たちを忘れない……

 持つべきものは良き親友だ。
『ありがとう、だいじょうぶだよ、しんぱいさせてごめん』
 とりあえずそう返信する、一つだけワガママを言えば僕はメールを打つことに慣れていないということだ。
 当然だよねケータイ持って無いもん。
 あ、返事来た。

『本当に?私でよければ相談にのるよ?』

 ……………………ゑ?
 何々、なんて書いてあるんだっけ?

『本当に?私でよければ相談にのるよ?』

 そ、そうだん?

相談ー物事を決めるために他の人の意見を聞いたり、話し合ったりすること。
   また、その話し合い。「デートの予定をーする」「新婚旅行先をーする」※一部大辞林からの引用

 ありがとう善則、悠哉、僕が死ぬ時にはきっとその名を最後に口にするだろう。

『それなら、あいているじかんにおねがいします』

 お、送っちゃった、どうしよう!?………わ、返信きた。

『はい、じゃあ昼休みに校舎裏で』

 昼休み 校舎裏 相談 二人きり ×××(※僕にはとても書けません)

 よし、昼休みまで充電だ。

「は〜るがき〜た〜♪は〜るが(以下略)」

 スキップ気分で僕は歌いながら廊下を歩いた。
 その数十秒後、教頭先生に見つかって数十分間、説教を受けた事はまぁ当然だった。

 その説教されている間、僕は昼休みに唐橋さんとキャッキャウフフできると信じて疑わなかった。
 これまでのやりとりが全て相手の姿の見えないメールであるという事も忘れて。



「だーいきー、ケータイ返せー」
 一限目の終了チャイムで僕は教頭先生の説教から開放されて、ようやく教室に戻ってきた時の第一声が、善則のそんな言葉だった。
「あぁ、ありがとな善則、お蔭で…僕は…僕はぁぁ……ムグッ!」
 喋っている途中で口の中にあんパンを突っ込まれた。本日二度目だ。
「ふぁんでふぃふぃありくふぃひひふぁうふっふぉふふぉは(何でいきなり口にパン突っ込むのさ)?」
「何言ってるか分からんけど、今の流れから次に突発性絶叫症候群がくると思ったから」
 叫ばないよ、とは今まさに叫ぼうとしていたので断言できない僕だった。むぐむぐ…あ、これはこし餡だ。
 ゴックン
「お前はエスパーか」
 僕の行動を察知し、すぐさまあんパンを用意する親友にちょっとした恐怖を感じる。
「アホ、お前が分かりやすいだけだっての」
「まぁ、不本意だけど僕が分かりやすいという事はおいといてだ、何でそんなにあんパンを持ってるの?」
「それは……いや言わないで
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