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SeventhWrite
一日目(4)
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け?)を開いてみると、待ち受けがMTBだった。
 趣味丸出しだな………じゃなくて
 メールが届いていた。
 それを開いて見ると悠哉からだった。

『トイレに蹲っている(笑)ヘタレな峰岸?代記君へ、君に朗報だ。安心していい、唐橋やクラスの皆は何も無かったかのように授業を受けている、授業の最初に欠席無しといっても疑われなかった。それくらいいつも通りだ。

 僕は無言で両手に力を込めた。

 ちなみにそのケータイは一万円以上する、決して壊さないように』

 ……………………


「ぬわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」※突発性絶叫症候群発症中


 なんなの?アイツは?どうゆう神経してるんだっての!なんで名字で疑問符を付けるんだ!あと代記は誤字だろ!!そして地味に空気扱いしてんじゃねぇ!!!
 ぐぐぐと両手に力を込めるが、ケータイに負荷はかかっていない。
 一万円というのは僕にとって、とても高額なのだった。
「あいつ等、どこまで人をおちょくったら気がすむんだ?」

 ブ〜 ブ〜

 ええい、しつこい!!
 再び震えだしたケータイを床に叩きつけようとして腕を振り上げた

『そのケータイは一万円以上する、決して壊さないように』

 …………………

 ピタリと止まりゆっくりと腕を下ろす。
 いちまんえんかぁ、そりゃ壊せないよ。
 思わず涙が零れそうになったけどそれを堪えて再びケータイの画面を見てみるとまたしてもメールだった。しかも登録されてないのか送信者が誰か分からない。
 そしてこのケータイは多分善則の物だろう、彼宛のメールかもしれない。

 よし、読もう。

 僕は迷わずそのメールを開いた。ん?プライバシーの侵害?ハッ、知ったことか。
『今このメールを開いてるのは峰岸君ですか?』
 ん?なんだこのメール、名指しですか?
『はい、このけーたいはぼくのじゃないけど』
 ぎこちない操作でその送信者に返信した。
 するとまたしばらくしてケータイが震える
『よかった、私、唐橋だよ峰岸君、今授業休んでるけど大丈夫?』
 【唐橋】何か見覚えのある名前だな………からはし………KA・RA・HA・SI!?
 唐橋って唐橋さん!?あのエンジェルぷりちぃ唐橋さんでございますか??
 どういうことだ?これは善則のケータイ(多分)でそれに僕宛に唐橋さんからのメールがきた……うん意味が分からない。
 なんて考えている間に新しいメールが来る。
『萩原(悠哉)君から聞いたの、峰岸君が病気で落ち込んでるって』
 ………怒っていいのか感謝したほうがいいのか分からなくなってきたよ。
 えっと、唐橋さんとメールできるという夢のようなシチュエーションを用意してくれたのは確実にあの二人
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