魔法先生ネギま!
0326話
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そう。だがしかし。魔法使いでない俺ならこの程度の数を相手にするのはそう難しくはないのだ。そもそも俺は世界に反逆し、その全てを敵に回して戦ったシャドウミラーを率いる者だ。その俺がこの程度の奴等相手をどうにも出来ないなんて事はない。
既に近右衛門から俺が使える全ての技術やスキルを使用してもいいとの許可も取ってある。
唯一の問題は時間を掛けすぎるとフェイトや天ヶ崎達に追いつけなくなる可能性か。
「ちょ、アクセル!? どうするのよこの数!」
額に冷や汗を滲ませている神楽坂が、目の前の相手を見ながらも平然としている俺へとそう尋ねてくる。
それに言葉を返したのは、俺ではなく油断せずに鋭い目つきで敵を見据えている桜咲だった。
「私達の事情に巻き込んでしまい、申し訳ありません。かくなる上は私がなんとか突破口を開くので、皆さんはそこから脱出を」
「刹那さん、余り馬鹿言わないで。幾ら何でもこんな所に刹那さん1人を残してなんていけないわよ。脱出するなら全員で、よ。それにこのかを助ける為にもこんな所でこいつらにやられる訳にもいかないでしょ」
「アスナさん……」
最初の弱音はどこにいったのか、桜咲を励ますように神楽坂がそう言う。
と言うか、つい数時間前まではお互いを名字で呼んでいたというのにいつのまに名前で呼び合うようになっているんだ?
「兄貴、兄貴」
そんな風に思っていると、神楽坂の肩の上にいたカモが声を掛けてくる。
「どうした?」
「ここはあれっすよ。桜咲の姐さんとぶちゅーっと仮契約を! そうすれば戦力的には今よりマシになるんじゃないかと思うんすが、どうです?」
「え? わ、私がア、アクセルさんとキスですか!?」
「ちょっ、このエロガモ。いきなり何を言い出すのよ!」
「そうですわ! 乙女の唇を安売りさせるのは許しませんわよ!」
仮契約、という言葉を出した瞬間にいつの間にかあやかが出していたアーティファクト、鮮血の鞭がカモへと巻き付いてあやかの手元へと引き寄せられる。
「ひぃっ! け、けどこのままじゃ不利すぎるし……」
まぁ、カモの言い分も分からないではない。戦力が増える要素があるというのなら検討してみるべきだろう。だが。
「桜咲、お前の戦闘は基本的には気を主体にしたものだな?」
「え? はい、そうです」
「なら俺と仮契約を結んでも余り意味はないな」
「アクセルの兄貴?」
「以前エヴァに聞いたんだが、基本的に気と魔力というのは相反する性質を持つらしい。つまり俺が仮契約して桜咲に魔力供給をしても意味がないんだ。もしするなら気を供給しないといけないんだが、あいにくと俺は気は使えないしな」
もっとも、世の中には気と魔力の両方を同時に行使するという超高難易度の技能もあ
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